心理学や自己啓発などに精通していたりすると『NLP』という言葉を一度は聞いたことはあるのではないでしょうか。
NLPは
- コミュニケーション
- 自己啓発
- 心理療法
などに通じた新しい学問であり、『人間の脳や心の仕組み』を説いたものです。
近年では『アメリカ大統領』を始め、多くの著名人や経営者、プロスポーツプレイヤーなどがNLP を学び、コミュニケーションや自己の潜在能力の発揮に大きく活かしています。
そこで本記事では
- NLPとの概要
- NLPの歴史や創始者
- NLPの効果や資格
などを解説していきます。
NLPとは?
NLPの名称は
- Neuro (神経)
- Linguistic (言語)
- Programing (プログラミング)
のワードの頭文字を取っています。
日本語では直訳の意味をそのままとって『神経言語プログラミング』と呼ばれています。
NLPの歴史
NLPは1970年の初頭、
- 心理学を学び、数学者でもある『リチャード・バンドラー』
- 言語学の助教授『ジョン・グリンダー』
の2人によって開発されました。
『リチャード・バンドラー』と『ジョン・グリンダー』は3人の天才セラピストを研究していました。
その結果の研究した結果として生まれたのがNLPです。
その3人のセラピストとは
- ゲシュタルト療法の『フリッツ・パールズ』
- 催眠療法家の『ミルトン・エリクソン』
- 家族療法家の『バージニア・サティア』
です。
この3人はそれぞれ『心の悩みや痛みを持つ人々』に対して独自の心理的アプローチをして多くの卓越した結果を残していました。
リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーはこの3人の天才セラピストが『なぜそこまで卓越した結果を出すのか』を調査することにしたのです。
特に
- 言葉の使い方
- クライアントとの接し方
- 無意識へのアプローチ
など3人に共通した点がないか深く研究したのです。
そして生まれたのが『プログラミング』という概念でした
NLPの『プログラミング』とは
NLPでは心の反応のことを『プログラミング』と観る独自の考え方があります。
人は生まれてからさまざまな出来事を五感(視覚、聴覚、体感覚、味覚、臭覚)などの感覚によって感じ取り、学習していきます。
例えば今日1日だけとっても五感を通してをさまざまな体験をしたと思います。
今この瞬間でもあなたはこのサイトを閲覧していて、『視覚』という感覚を通してNLPを知ろうとしているようにです。
しかし、人間はこの『五感を通してインプットされた情報』に対して言葉を用いて意味づけをしています。
分かりにくいな・・・・
なんだか難しい話だな・・・
といった体感した出来事に対して必ず『言葉で意味付け』をするのです。
そして『言葉による意味付け』をおこなったあと、次の行動を無意識に決めます。
ネットだけじゃなくて本でも読もうかな・・・
といった流れです。
この一連の無意識的な反応をNLPでは『プログラミング』と呼んでいるのです。
10人が同じような出来事を体験しても『その出来事に対する解釈(言葉)』は十人十色ですよね。
したがって出来事によって心の反応(プログラミング)は人それぞれ異なっています。
当然心の反応には『ポジティブな反応』と『ネガティブな反応』があります。
コップに半分注がれた水を観て『もう半分しかない!』と反応するのか、『まだ半分もある!』と反応するのかによって気持ちも、そのあとの行動も変わってくるのと同じです。
NLPではこういった『人が持つプログラム』に対してアプローチしているのです。
NLPはどのようなことに役に立つか
NLPはセラピーに限らず、
・カウンセリング
・マネジメント
・コーチング
・能力開発
・パフォーマンスアップ
などなど多種多様な場面で役に立ちます。
したがって「NLPを学ぶ目的」もそれぞれです。
セラピストやカウンセラーなど「心の癒しや治療」を目的に学ぶ人もいれば
コーチやマネージャーなど「コミュニケーションやマネジメント」を目的に学ぶ人もいます。
さらにプロスポーツプレイヤーやアーティストなどは「自分のパフォーマンスをあげたり、潜在能力を引き出すために学ぶ」という人もいるのです。
NLPを学んだ著名人
NLPを学んだ著名人は多くいます。
一例をあげると
- ビル・クリントン(第42代アメリカ合衆国大統領)
- バラク・オバマ (第44代アメリカ合衆国大統領)
- アンソニーロビンズ(世界線No. 1コーチ)
- アンドレ・アガシ氏 (プロテニスプレイヤー)
- タイガー・ウッズ (プロゴルファー)
- ブリトニー・スピアーズ(アーティスト)
- レディー・ガガ (アーティスト)
- アンソニー・ホプキンズ(ハリウッド俳優)
といった人たちです。
上記はほんの一部ですが「世界のトップに立つ人たちはNLPを学んでいる」と言ってもなんら珍しくないことなんです。
もちろん、『医師』や『カウンセラー』など治療や臨床の現場でNLPを活かす人もいます。
NLPの効果
先述したようにNLPにはさまざまな効果が期待できます。
代表的なものをあげると
・トラウマや悩みなどの心理的痛みの解消
・自己イメージや自信、自己肯定感などの内面の改革
・他者のマネジメントや潜在能力を引き出す
といった効果が主にあげられます。
重要なことは『プログラミングが変われば人は連鎖的に変革が起きる』ということです。
例えば、『仕事にコンプレックスがあって自信がなく、業績をうまくあげられなかった人』がNLPのアプローチを受けたとします。
この場合、まず『コンプレックスになっているプログラミング』はなんなのかを突き止めます。
そして『自信をなくす要因になっているプログラム』を『やる気や自信を引き出すプログラム』に変えるというアプローチをします。
すると『仕事のパフォーマンス』が上がり、『業績』もあがります。
自信がつくことによって『周りとのコミュニケーション』も変わりました。
という風にひとつのプログラムを変えてあげることで連鎖的に現実も変わることがあります。
これもNLPのアプローチならではの特徴です。
NLPの資格
現在、NLPの名前を使った資格は世の中に沢山あります。
しかし、NLP創始者リチャード・バンドラー氏の米国NLP協会が発行している資格は基本的に以下の3つです。
・NLPマスタープラクティショナー
・NLPトレーナー
『NLPプラクティショナー』はNLPの概要や基礎となるスキルを学んだ人に発行される資格です。
『NLPマスタープラクティショナー』はプラクティショナーよりさらに高等性のあるスキルを学び、実際にセラピーをおこなうことができる上級者の資格です。
『NLPトレーナー』は文字通り、講師となってNLPプラクティショナーやNLPマスタープラクティショナーを養成し、資格を発行することができる資格です。
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