練習したいけど一緒に練習したり、フィードバックをくれる相手がいないな・・・
コーチングを学んだ時、コーチング資格を取った時、よく悩むのがコーチングの実践経験を積む機会が見つにくいことです。
筆者も資格を取りたての頃やコーチングを勉強している時は実践の機会がないことにかなり悩みました。
実践の機会がないと自分のコーチングの改善が難しいうえにいまいち、自信が持てません。
さらに、実践機会がないままいざお金をもらって、クライアントにコーチングを提供しようとするとなるとかなりのプレッシャーに悩まされることでしょう。
そこで本記事では2年以上プロコーチとして活動している筆者が
- 自分のコーチングに自信がつく練習方法
- コーチングの練習相手の探し方
などを解説していきます。
目次
実践的な2つのコーチングの練習方法
筆者がおすすめする実践的なコーチングの練習方法は以下の2つです。
・普段のコミュニケーションのなかでコーチングをおこなう
それぞれ解説していきます。
セルフコーチングで自身の目標達成を促進する
コーチングの練習方法を探す時に意外に盲点になりがちなのが、自身へのセルフコーチングです。
セルフコーチングなんて意見をくれる相手がいないから実践にならないよ、と思うかもしれませんが筆者はまず自身へのセルフコーチングから極めることをお勧めしています。
なぜなら、自身でコーチ視点とクライアント視点の双方の立場を理解できるからです。
言わずもがな、自身にセルフコーチングをするとその結果は自身で知ることができます。
もし、特定のコーチングスキルを用いてセルフコーチングをし、効果があったのなら
それがひとつの実績になり、自信に繋がります。
なおかつ、プロで活動していくのであればなおさら、自身をコーチングする必要は必ず出てきます。
自身をコーチングできていないコーチに、クライアントはコーチングをお願いしようとは思いません。
なんなら、練習相手ではなく、コーチングクライアント獲得という目標を設定して自身をセルフコーチングしていけば良いのです。
日々、自身をコーチングすることによってクライアントの視点に立った効果的なコーチングスタイルを確立することが出来ます。
普段のコミュニケーションのなかでコーチングをおこなう
セルフコーチングをある程度実践して、自信がついたら今度は普段のコミュニケーションのなかでコーチングをおこなってみます。
この普段のコミュニケーションの中でさりげなくおこなうことがポイントです。
普通コーチングを練習しようと思った時、クライアント役になってくれそうな人に
「私のコーチングの練習相手になってもらえませんか?」とか言ってお願いすると思いますが、
私はこの過程を踏んだコーチングの練習は正直、お勧めできません。
(理由は後述します)
普段の自然なコミュニケーションの中で、コーチングスキルを使った方が何十倍も実践的な練習になります。
例えば
- 徹底的に傾聴に徹する
- 相手の感情や行動に繋げる質問を投げかける
- コミュニケーションの中で相手の非言語を観察する
などコミュニケーションの中でコーチの視点に立って相手を観察したり、能動的な気持ちや行動を引き起こすことをさりげなくサポートしてあげるのです。
筆者がおこなったコーチングの練習方法
筆者はセミナーやイベントなど、とにかく出会いの場に赴き、
- 初対面との相手とラポールを獲得する練習
- 傾聴しながら相手の気持ち、価値観を理解する練習
- 的確な場面で的確な質問を投げかけ、相手に気づきを与える練習
などといった点を意識してコーチングの実践をしていました。
普段の会話のなかで無意識にコーチング出来るまでに、コミュニケーションにコーチングを入れ込むのです。
そうすると、コミュニケーションを取る相手によっては良い意味で『なんだかこの人は違う』と思い、コーチングに興味を持ってくれます。
筆者はそういった何気ない会話から、コーチングに興味を持ってくれてクライアント獲得につながったこともあります。
つまり、コーチングセッションをしなければ練習にならないのではなく、日常会話のなかでコーチングセッションをしてしまうのです。
おすすめできないコーチングの練習方法
筆者の経験上、以下のコーチング練習方法はお勧めしません。
・コーチングを無料で提供し、実績に繋げる
それぞれ解説していきます。
コーチング講座受講生などの繋がりで練習をする
コーチング資格などを取った時などの受講生仲間で練習会などを実践する機会がよくあります。
筆者もコーチングに限らず、色々なコミュニケーション系の資格などを取った時によく練習会を開催していました。
この練習方法は全く意味がないとまで言いませんが、筆者はあまり実践的な経験には繋がらないと考えます。
なぜなら、受講生同士などの横の繋がりだと、的確な改善点を見つけたり、客観的な視点にたったフィードバックをおこなえないからです。
受講生同士だと、どうしてもクライアント側の気持ちに立ったフィードバックより、講座などで学んだマニュアルなどのデータやノウハウの議論をすることが多いからです。
仲間同士の繋がりで切磋琢磨しあうという目的だと良いと思いますが、実践的な練習という意味ではこの横の繋がりの練習はおすすめしていません。
コーチングを無料で提供し、実績に繋げる
最後におすすめできないコーチングの練習方法はコーチングを無料で提供し、実績に繋げるという練習方法です。
価値を体感してもらう為の一般的な営業方法しては確かに効果がある方法だと思いますが筆者はこの方法で何度も失敗しました。
理由は、無料で提供した時点でクライアント役の練習相手にとっては無意識的に価値がないと思われてしまうからです。
つまり、練習相手のコーチングに対する興味や価値が理解されづらいのです。
そうなると、練習となるコーチングセッションの質も当然落ちます。
練習相手にとっては、興味や価値をいまいちわからないものに時間を裂かなければならないから、前向きに興味を持ってセッションに臨んでもらえにくくなるのです。
そうであれば、コーチングを無理やり売り込むのではなく、先述したように自然なコミュニケーションのなかでコーチングを取り入れた方が実践的です。