NLPにおける『ステート』とは?感情をコントロールするコツを解説

心理学などに精通していると『ステート』という言葉を聞いたことはないでしょうか。

ステート(state)を直訳すると『状態』や『ありさま』といった意味です。

NLPではステートを主に『心の状態』を表す用語として用いています。

ステートをコントロールすることによって生産性や人間関係などあらゆることを好転させることが出来ます。

そこで本記事では

  • NLPにおけるステートの意味
  • ステートのコントロールの方法
  • ステートの種類

などを解説していきます。

スポンサーリンク

NLPにおける『ステート』とは?

NLPにおける『ステート』とは先述したように『心の状態』を表します。

例えば落ち込んでいる時には『ステートが落ちている』『ステートがあまりよくない』などと表現したりします。

世界一のコーチであるアンソニーロビンズは『ステートをコントロールすることを非常に重要視しています。

なぜならステートの状態によって日常のさまざなな部分で影響を受けるからです

ステートの状態によって影響されること

ステートの状態によって一番大きく影響を受けるのが生産性です。

もし『悲しみ』『不安』『焦り』などネガティブなステートの状態でいると生産性は大きく落ちることになります。

日本のGDP(国内総生産)が低いのは『日本人の仕事に対する負のイメージが強い』こともひとつの要因だとあげられます。

逆に『幸福感』『充実感』『高揚感』などポジティブな感情の時は生産性を大きく飛躍させることになります。

幸福な人は、仕事のパフォーマンスが高く、クリエイティブで、収入レベルも高く、結婚の成功率が高く、友達に恵まれ、健康で寿命が長いことが確かめられている。

定量的には、幸せな人は、仕事の生産性が平均で37%高く、クリエイティビティは300%も高い。

『データの見えざる手』著:矢野和男 より

ステートをコントロールする『トライアド』

ステートをコントロールするにあたってはアンソニーロビンズ の提唱した『トライアド』が参考になります。

トライアド』とはステートを形成する3つの要素のことを指します。

その3要素とは

・フィジオロジー(身体の動き)
・ランゲージ(言葉)
・フォーカス(焦点)

の3つです。

この3要素によってステート(心の状態)は形成されます。

それぞれ解説していきます。

フィジオロジー(身体の動き)

フィジオロジーは身体の動きや状態を指します。

フィジオロジーが心の状態に影響する分かりやすい例が落ち込んでいる時です。

落ち込んでいる時は姿勢が前屈みになり、視線も自然と下に向いていますよね。

これが落ち込んでいる時の身体の状態です。

もし、この前屈みになっている姿勢を背筋を伸ばして正し、視線を上にあげてみるとどうでしょうか。

身体の状態を変えたことによって『落ち込む』という負の感情を感じにくくなるのです。

うつ病の患者に『上方を見上げながらスキップする』という療法があります。

これは上方を向いてスキップしている時には負の感情を感じることができない為です。

このように身体の状態を変えることが心の状態を変えることに繋がります。

ランゲージ(言葉)

ランゲージとは文字通り、使っている言葉です。

言葉はただ『話している言葉』だけではなく『思考している時の言葉』も含まれます。

話し言葉がステートに与える影響

普段発している言葉はステートに大きな影響を持ちます。

例えば

『君は頑固だね』と言われるのと『君は拘りがあるんだね』

と言われるのはどのように感情に影響を与えるでしょうか。

伝えたい意図としては同じような意味ですよね。

しかし、前者の言葉をかけられて良い気持ちがしませんよね。

後者の言葉をかけられると自然と悪い気持ちがしません。

このようにステートをコントロールする人は普段使っている言葉がステートに与える影響を考慮して選んでいます。

思考の言葉がステートに与える影響

『話し言葉』と同じようにステートに影響を与えるのが『思考の中の言葉』です。

思考の中の言葉を内部対話、セルフトークといいます。

『セルフトークについてはこちらの記事で解説しています』

例えば、何かを失敗したとき人は無意識にさまざまな内部対話をします。

よくあるのが

どうしてこんな失敗してしまったんだろう

と自分を責めるような内部対話です。

このような内部対話をしているうちにステートの状態は悪くなっていきます。

逆に

どうすれば次回は成功に繋げることができるかな

と肯定的な未来に繋がる内部対話を続けていればステートが悪くなることはありません。

フォーカス(焦点)

フィジオロジー、ランゲージと続いて最後にあげられるのがフォーカスです。

人は『何を中心に意識し続けるか』でステートの状態に大きな影響があります。

例えば『怒り』です。

一度怒りにフォーカスしてしまうとなかなか怒りの状態から抜け出すことが難しいです。

誰かとちょっとした意見の違いがあったとします。

すると最初はふと気になることだけだったのに討論に収拾がつかず、イライラが怒りに変わり、ヒートアップすれば憤怒することもあります。

このネガティブなステートから切り替えるには怒りやイライラといった点からフォーカスを外すことが必要です。

フォーカスを変える為に有効な手段が『質問』です。

例えば『怒り』の状態が続いているのであれば『私は何に怒りを感じているんだろう?』と質問形式の内部対話をするだけでも怒りがおさまり、冷静さを取り戻すことができます。

ステートの種類

ある特定のステートの状態を種類分けして呼称することがあります。

アンソニーロビンズはステートをよく以下の3つに分けて使っています。

・ピークステート(Peek State)
・ビューティフルステート(Beautiful State)
・サファリングステート(Suffering State)

それぞれ解説していきます。

ピークステート

ピークステートとはピーク(頂点)が示すように『最高のステートの状態』のことです。

いわばエネルギッシュで気持ちが最高潮に達している状態です。

ピークステートの時はあらゆることが生産的に進みます。

したがってアンソニーロビンズはどんな時でもピークステートの状態を引き出すことが理想だと説いています。

ピークステートを引き出すには先述したトライアド(フィジオロジー・ランゲージ・フォーカス)をコントロールします。

おもいっきり体を動かしたり、肯定的な言葉を放ったり、ポジティブに切り替える質問をおこなったりします。

ビューティフルステート

ビューティフルステートもビューティフル(美しい)が示すように『美しい状態』のことを指します。

ビューティフルステートの状態にいる時は非常にポジティブな感覚で満たされています。

幸福感や感謝の気持ち、愛や繋がり、時間の感覚や五感の感覚が鮮明になったりと文字通り、美しい感覚に満たされている状態です。

サファリングステート

サファリングステートとは苦しみを感じている状態のことをいいます。

怒り、妬み、恨み、悲しみ、焦り、憤り、恐れなどいわば負の感情を感じている時は全てサファリングステートといえます。

サーファリングステートはいわばビューティフルステートと対極のようなものです。

スポンサーリンク
はじめてのコーチングを体験するならこちら
この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます