『ついつい買ってしまう』『ついつい欲しくなってしまう』ということは誰にしもありますよね。
しかし、それがいつしか癖となって習慣づいてしまったら『浪費のスパイラル』から抜け出すのは困難です。
浪費癖を直すにはしっかりとした心理的な問題の根元を見つけたうえで適切な対応が必要になります。
そこで本記事では
- 浪費癖になる具体的な原因
- 浪費癖を直す建設的な考え方
などを紹介していきます。
目次
浪費家になりやすい人の特徴と傾向
浪費癖になる人は『ニーズを満たす手段』が『お金を使用すること』と関連づけしてしまっている人です。
これがどういうことかというと『お金を使うことが快楽』だと脳が勘違いしてしまっているということです。
当然ながら『人がお金を使う理由』はなんらかのニーズがあります。
・ストレスが溜まっているから洋服店で服を買う
・もっと綺麗になりたいからお金を払ってエステなどに通う
など普段我々が求めるニーズのほとんどは『お金を使用する』ことで満たすことが出来ます。
浪費癖が強い人はこの『お金を使用してニーズを満たすこと』が日常的に多い人のことをいいます。
脳はニーズが満たされると『お金を使う対処法』がパターン化する
脳はニーズが満たされると『ニーズが満たされた因果関係』を記憶します。
例えば
と思ったとします。
そして、ビュッフェスタイルの飲食店に行き、『美味しいものを食べる』と『お腹いっぱいにする』というニーズを満たすことができ、ニーズを満たすことが出来ました。
この時、脳は『なぜニーズが満たされたのか』因果関係を明確にして学習しようとします。
- 飲食店に行った
- ビュッフェスタイルのお店にした
などを記録するのです。
そして次回また、『お腹いっぱい美味しい物を食べたい』というニーズが出た時、脳は『ビュッフェスタイルの飲食店』に行くように欲求を持つようになります。
しかし、『家で好きな食べ物を好きなだけ自炊する』という手段の方が経済的ですよね。
けれど、『自炊する手間』などを理由に脳は経験したニーズを満たす方法を優先的に選択しようとします。
浪費癖が強い人はこの『目的を満たす手段』がお金を使う手段が多い傾向があります。
つまり、『お金を使うとニーズが満たされる』と勘違いしてしまうのです。
『お金を使う』という手段が目的化してしまう。
さらに浪費癖が強い人は『お金を使うことに依存する』傾向があります。
先述したように脳が『お金を使うこと』を快楽に結びつけてしまっているからです。
例えば女性だと衣服などを大量に購入することによってストレス発散するということがよくあります。
本来、女性にとって衣服を購入すること自体の目的は主にオシャレを楽しむことが目的のはずです。
しかし、浪費癖が強い人は『衣服を購入すること』が目的になっています。
浪費癖によって購入した物やサービスはあまり使われることがありません。
なぜなら『購入することによって得られる快感』を得ることが目的だったからです。
浪費癖の建設的な直し方
浪費癖を直すには以下の3つのステップで正していくことがおすすめです。
- 浪費癖にはしる時の本当のニーズを明確化する
- なるべくお金を使わないでニーズを満たす手段を考えてみる
- リストアップ手段を実行し、ニーズが満たされたか検証する
それぞれのステップを詳しく解説していきます。
1浪費癖にはしる時の本当のニーズを明確化する
まず、消費癖にはしる時に『本当に求めているニーズ』を理解する必要があります。
この『本当のニーズ』を理解することによって根本的に解決する明確な手段が見つかるからです。
例えば先ほどの『衣服を大量に購入してしまう』といったパターンの場合
- 購入することによって『ストレス解消』になる
- もっとオシャレをして『綺麗に見られたい』
- 衣服によって『コンプレックスを解消したい』
- 季節や流行の『変化に合わせたい』
といったように衣服を買うニーズは人それぞれです。
このニーズを見分けるコツは『どのような瞬間に精神的に満足感を感じるか』です。
『ストレス解消』の為に衣服を購入する人はまさしく購入した瞬間が精神的満足感のピークです。
しかし、帰路についてしまうと『また買ってしまったな』と後悔の念が襲ってきたりします。
『オシャレをして綺麗にみられたい』という人は『購入後で実際に着た時』や『パートナーや友人』からコーディネートを褒められた時などでしょう。
このように精神的満足感を感じた瞬間に自分の本当のニーズを知ることが出来ます。
2なるべくお金を使わないでニーズを満たす手段を考えてみる
『本当のニーズ』を知ることが出来たらその『ニーズに対してお金を使わない手段』を考えます。
先ほどの『ストレス発散の為に衣服を大量買いしてしまうパターン』の場合は『ストレス発散』という目的を達成する別の手段を考えれば良いのです。
『ストレス発散』であれば
- おもいっきり運動する
- 感情の吐口になる歌を歌う
- 遠くに旅行に出かける
- 友達と話す
などなるべく経済的に負担がかからない別の手段を考えます。
このリストが充実している時ほど状況によって適度に対応することが出来ます。
3リストアップ手段を実行し、ニーズが満たされたか検証する
対応策がリストアップしたら実際に試して、ニーズが解消されたか試してみます。
『ニーズが解消されたかを知るコツ』は『浪費癖のパターンと同じような精神的満足感を得られるか』ということです。
『ストレスによる買い物依存症』であれば実際にストレスを感じて『買い物したい』という欲求が芽生えた時に新しい方法を試してみるのです。
そしてあたらしい方法によって『買い物した瞬間の開放感』と同じような感覚が味わえれば成功です。
以前の浪費癖のように『浪費してしまったことによる後悔』も少ないです。
脳は別の手段で同じ快楽を得られたので次回からその方法を優先的に選択するようになります。
もし、同じような快感が得られない、もしくはあまり快感が得られなかったのであればまた別のリストを試す必要があります。
日常的に浪費癖の本当のニーズを満たすようにしておく
もっと根本的に浪費癖を直したいのであれば先述した本当のニーズに対応する習慣を持つ必要があります。
『ストレスによる大量買い』のパターンであれば日常的に『ストレス発散になる習慣』を多くおこなっておくということです。
あと先、考えずに浪費に走ってしまうのは
・痛みやフラストレーションが大きく高まったとき
といったように大抵は感情がピークになった時です。
したがって上記の欲求の感情が小さいうちに対応できる習慣があると自然と浪費癖はおさまってきます。
この記事を読んだ人はこちらの記事もおすすめです。