人生の質を大きく変える『プライマリークエスチョン』とは?

コーチングや心理学などを勉強していると『プライマリークエスチョン』という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

プライマリークエスチョンとは『頭のなかで自分に投げかけている質問』のことです。

実は私たちは無意識のうちにさまざまなプライマリークエスチョンをおこない、人生のあらゆる方面に影響を与えています。

この記事では

  • プライマリークエスチョンの概要
  • プライマリークエスチョンの影響や効果
  • プライマリークエスチョンをマネジメントする方法

などを解説していきます。

プライマリークエスチョンとは

先述したようにプライマリークエスチョンとは『頭のなかで自分に投げかけている質問』のことです。

プライマリー(primary)は直訳すると初期、根幹、根元などの意味があります。

つまり『なにかのきっかけであり、原因となっている質問』とも解釈することができます。

人は思考のなかで多くの『質問』をしている

普段の会話もさることながら、私たちは頭のなかで相当な数の質問を繰り返しています。

  • 今日は何を食べようか
  • 明日仕事に送れないか心配だな
  • もっと楽に仕事できないかな

などよくありがちな思考も質問です。

そしてこの頭のなかでおこなっているプライマリークエスチョンによって多大な影響を受けています。

プライマリークエスチョンの影響や効果

ライマリークエスチョンの質によって人生に大きな変化があるといっても過言ではありません。

世界一のコーチであるアンソニーロビンズは『質問の質は人生の質』と説いています。

そして『間違った質問が多くの問題の原因である』とも説いています。

なぜなら人はプライマリークエスチョンによってあらゆることの指針が決まってくるからです。

『アンソニーロビンズ』については以下の記事で紹介しています。

プライマリークエスチョンで人生が変わった苦労人

『プライマリークエスチョンによって人生に大きな影響を受けた例』をあげます。

人生で苦労が絶えない男性がいました。

彼がいつも頭のなかでおこなっていたプライマリークエスチョンは

どうしたらもっと楽な人生を送れるんだろう』です。

彼はことあるごとにこのプライマリークエスチョンを繰り返していました。

苦労の多かった彼はやがて『仕事ができる女性』と結婚しました。

パートナーが仕事ができるのもあって彼は仕事を辞めることができました。

いわばセミリタイアのような生活を送れるようになった彼は『望んでいた楽な人生』を掴みつつあったのです。

しかし、プライマリークエスチョンによる影響はそれだけではありません。

その後、彼は『原因不明の病』に侵されることなったのです。

彼は治療の為に入院生活を余儀なくされました。

なにもすることもなく、『一日中ベットで寝ているだけの生活』です。

状況はどうあれ、彼は望んでいた『楽な人生』を手にすることが出来たのです。

このようにプライマリークエスチョンは人生の指針に大きく影響を与えます。

プライマリークエスチョンをマネジメントする

プライマリークエスチョンをマネジメントするには以下のステップを踏みます。

・無意識におこなっている頭のなかの質問を観察してみる
・それぞれの質問が与える影響をチェックする
・『否定的な結果に繋がる質問』を『肯定的な結果に繋がる質問』に変える

それぞれ解説していきます。

無意識におこなっている頭のなかの質問を観察してみる

まずは普段の頭のなかでおこなっている質問を観察してみます。

意識的に観察すると意外に頭のなかの会話は質問が多いことに気づくと思います。

例えば以下のような質問です。

  • 今日の天気はどうかな
  • 仕事はうまくいくだろうか
  • どうしてできないんだろう
  • なぜあの人は〇〇なんだろう

といったようによくよく観察してみれば頭のなかは質問で溢れていることに気づくはずです。

それぞれの質問が与える影響をチェックする

頭の中の質問を観察することが出来たら、その質問によってどのような影響や結果に結びつくかチェックします。

「今日の天気はどうかな」という質問は『天気情報を調べる』という行動に結びつきます。

では「仕事がうまくいくだろうか」という質問はどうでしょうか?

この質問は『仕事に対するなんらかの不安要素』がある前提での質問です。

つまり、無意識的に『仕事がうまくいかない要因』を探してしまうのです。

結果、失敗のイメージなどが無意識に浮かんでは不安が募り、結果的に仕事のパフォーマンスを落とすことになります。

おなじように「どうしてできないんだろう」という質問も否定的な影響をもたらす質問です。

できない理由』を探して自己嫌悪や自己否定の感情に囚われることになります。

否定的な結果に繋がる質問を肯定的な結果に繋がる質問に変える

自分のパフォーマンスを下げる否定的な質問を認識できたら次はその質問を『ポジティブな結果に繋がる質問』に変えます。

先述した「仕事がうまくいくだろうか」という質問であれば「どうすれば仕事を良い結果に繋げることができるだろうか」という質問に変えます。

前者が『不安要素』にフォーカスするのに対し、後者は『良い結果に繋げる手段にフォーカスしています。

同じように「どうしてできないんだろう」という質問であれば「どうやったらできるようになるんだろう」という質問に変えることで肯定的な方向にフォーカスすることができます

否定的な質問が出てきたら3回以上肯定的な質問を繰り返す

もし、癖のように否定的なプライマリークエスチョンが出てきたら即座に『3回以上それに対抗する肯定的な質問』を繰り返します。

なぜなら『否定的な感情に繋がるワード』は『肯定的な感情に繋がるワード』の2倍以上強力だと言われるからです。

たくさんラッキーなことがあっても、たった一度だけ嫌なことがあったらそれだけで気分が大きく落ちることはあるでしょう。

したがってネガティブとポジティブの比率は少なくとも1対3以上にしなければなりません。

否定的な質問が出てきたら、できるだけ多くの肯定的な質問を繰り返して対応しましょう。

 

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