スコトーマについて勉強されている人は自分の可能性を狭めるスコトーマを外したいと考えたことがあるのでしょうか。
スコトーマを外すことによって、先入観や固定概念がなくなります。
不可能だと思っていたことが急にできるようになったりするなどあらゆるパフォーマンスの向上に繋がります。
そこで本記事では
- 自分のスコトーマを認識する方法
- スコトーマを外す具体的な3つの方法
を紹介していきます。
スコトーマの概要や原理については以下の記事で解説しています。
目次
自分のスコトーマを認識するには?
スコトーマを外す前にまずは自分のスコトーマを認識する必要があります。
というのもスコトーマは盲点であり、本来は自覚することが難しいのです。
ではどうすればスコトーマを認識することが出来るかというと『自分の現実を深く諦観する』必要があります。
スコトーマは主に自分の固定観念から生まれます。
固定観念とは「〇〇は〇〇である」と頑なに信じていることです。
- 傘を持って行ったら必ず雨がふらない
- 男は必ず浮気する
- 私は頭がよくない
- 世界は悲惨なニュースで満ちている
といったようなとある対象に対してそのものが持つ可能性を狭めてしまう考え方のことをいいます。
こういった観念がスコトーマを生み出す大きな要因となります。
したがって、『繰り返しパターン化される現実』の裏にはスコトーマが隠れている可能性があります。
例えば、『家を出る度に必ずなにか忘れ物をしている人』がいたとします。
この人の場合は『私は忘れっぽい』とか『私は必ず忘れ物をする』といったセルフイメージが凝り固まっていることが多いです。
この固定概念を持っていると、家を出る時に必要なものが顕在化(はっきり認識すること)しづらかったり、持ち物確認そのものを忘れたりします。
『やたらネガティブなニュース感情的に反応してしまう』といった人は『世の中は悲劇に満ちている』とか『救いようのない世界だ』といった固定概念を持っている可能性があります。
このように『望んでいないのに繰り返される現実』の裏には固定概念があり、自分のスコトーマが隠れているのです。
スコトーマを外す3つの方法
スコトーマは以下のいずれかの方法で外していくことがおすすめです。
・知的好奇心を刺激する習慣を取り入れる
・新しい成功体験を経験する
それぞれ解説していきます。
先生やコーチ、メンターから教えを乞う
スコトーマを外すうえで最も建設的なことが先生やコーチなど自分が崇拝する人から教わることです。
スコトーマはなくなることはありません。
スコトーマがないと莫大な情報を処理しきれずに脳がパンクしてしまうからです。
したがってどのようなスコトーマを持つかということが重要になってきます。
すると、メンターなどの自分がリスペクトしている人から学んだ方が先生と同じ物事の捉え方を学ぶことが出来ます。
つまり、『目標にしている人と同じ世界観を持つ』ということです。
例えば、知識や経験ある起業家や富裕層は成功し、『豊かになる情報』だけを取り入れるように脳がフィルタリングしています。
逆をいえば『失敗に繋がること、富を失うことに繋がるような情報』はスコトーマがかかって入ってこないともいえます。
そういった師匠やメンター などに教えを乞うと自分の可能性を制限していたスコトーマが外れ、
- 価値観
- 判断基準
- 知識、知恵
- 経験
など師匠と同じ世界観を持つことが出来ます。
知的好奇心を刺激する習慣を取り入れる
常に知的好奇心を持っているだけでも自然とスコトーマは外れていきます。
スコトーマは『興味や関心のないものほどかかりやすくなる』からです。
例えば通勤ルートなど『いつも通る道をあたかも初めて通る道のように観察してみる』のも良いです。
いつも通っているから、いまさら目新しいものはないだろうと思ってしまいますが興味深く観察すると意外に見慣れない建物やお店、造形物などを発見することがよくあります。
レビューが人によって異なる理由
また、本を読むこともスコトーマを外すことに効果的です。
『読んだことのない本』を読むことも良いですが、あえて『読み慣れた本』を読み返して新しい気づきとなる部分を探してみるのもスコトーマを外す良い訓練となります。
ビジネス本や自己啓発書などを読んでいると『前にも似たようなことを学んだことがあるな』と思うことがよくあります。
しかし、この感覚を持ってしまうと、情報に対する興味が大きく削がれ、スコトーマがかかってしまいます。
本当は重要な情報が載っているかもしれないのに、先入観でかかったスコトーマによって見逃してしまうのです。
本などのレビューで賛否両論があるのはそれぞれスコトーマが違うということも大きな要因ともいえるのです。
新しい成功体験を経験する
新しい成功体験をすることが最も強力なスコトーマを外す方法だともいえます。
先述した『先生に教えを乞う』や『知的好奇心を持つ』方法は先入観がある分、疑心を持って情報をさらにフィルタリングしてしまうことがあるからです。
しかし、主体的に有無を言わせない成功を現実として体験してしまえば否が応でもスコトーマは外れることになります。
例えば、すごく苦手だと思ったことに仕方なく、チャレンジして意外にうまくいったことがあったことはないでしょうか。
こういった霧が晴れるような体験をしてスコトーマが外れることが多くあります。
以前はあんなに難しく感じたのに今はなんの苦労もすることもなくこなせるようになるのは以前は別のスコトーマがかかっていたからです。
したがって、物事を検証し、鍛錬を積み、成長していく過程は自然にスコトーマが外れていく要因になります。