今回のテーマはお金です。
いわずもがな、お金に頭を悩ませている人は世の中にごまんといます。
私もかつて1000万以上の借金がありましたからお金には相当頭を悩せました。
借金苦の時に思っていたのは
”お金がなければないほど、よりお金がない状態に陥りがちになる”ということです。
理由はいろいろあるのですが、おおきな理由はマインド面にあります。
ざっくり言うと、お金をない状態だと豊かさや利他、与えるマインドが維持しにくいからです。
(この辺はまた後日、別記事で解説します)
もし、そのように資産が全くない、むしろ借金がある状況のなかで
誰でも始められるかつ、再現性、効果性の高い資産を築き上げるものはなんだろう?と考えた時
私が最初に浮かんだのが【バビロンの原則】と呼ばれるものです。
こちら書籍の原書は1920年代に書かれたのですが今も多くの資産家や起業家などに根強く影響を与えている本です。
世界一のコーチのアンソニーロビンスも著書でこの本を語っています。
「バビロンの大富豪」には、金銭問題の対処法が記されている。これはぜひ読むと良い。
これを読むと、裕福で、幸福になり、胸が高鳴ることだろう。一瞬で自分を変える法 アンソニーロビンス『著』 本田健『訳』 三笠書房
本書の中で多くの黄金法則が記されているのですが
その中でひとつだけピックアップするとすれば
収入の10%を貯蓄にまわす
というもの
これはそのままの意味で
30万円の収入なら3万円を
10万円の収入なら1万円を
100万円の収入なら10万円を
貯蓄にまわすということです。
その原則は「稼いだものは、すべてその十分の一を自分のものとして取っておく」ということから始まっていた。
バビロンの大富豪 ジョージ・S・クレイソン グスコー出版
なんだ、そんな単純なことなの?と思うかもしれません。
しかし、意外にもこれが出来ていない人が非常に多いのも事実です。
というのも世の中の多くの人は貯金をする前提で財産管理をしていないからです。
大抵の人は先に生活費やローン、娯楽などに使い込んでしまって余ったお金しか貯金に回さない、
もしくは毎月の給料前には手元にお金が残っていないという負のサイクルにハマってしまいます。
ポイントは収入が入った時点で、なにがなんでも最初に貯蓄に回すことです。
固定費やローンなどの支払いをする前に先に貯金口座などに入れておくこと。
けれど経済的に余裕がない人ほど、この決断は難しい。
今生きていくことに精一杯なのに、どうすればいいんだよと思うかもしれません。
しかし余程制限のある生活でない限り、10%の収入を賄う方法はあります。
ひとつは収入を増やすこと
- 働く量を増やす
- 昇進などで給料をあげる
- 報酬の高い仕事に転職する
- 副業を始める
- 不労所得を得る
などなど
もうひとつは支出を減らすこと
- 食費や光熱費を節約する
- 携帯を格安SIMに変える
- 交通手段を安いものにする(電車より徒歩や自転車など)
- お金のかかる人付き合いを減らす
- 家賃の少ないところに引っ越す
このように考えようによっては10%の貯蓄を賄える方法は多くあげられます。
ポイントは自分にとってあまり苦にならないもの、習慣化しやすいものから始めることです。
私は節約よりも働く時間を増やす方がキャリアに繋がると考えていたので
成果報酬制の高く、かつ顧客の回転率の高い仕事に転職して貯蓄をするようになりました。
しかしなぜそこまでして10%の貯金に拘るのでしょうか?
毎月30万円の収入があり、3万円を貯蓄するとして
1年貯蓄して36万円です。
この金額が多いとみるか、少ないとみるかは別として
このようなことを続けて本当にお金持ちになるのか?というのは疑問だと思います。
私も昔は疑問だったので実施してみたのです。
24歳当時、30万円の収入の10%の3万円を貯めることから始めました。
毎月の生活費や借金の支払いをしつつ、毎月確実に貯金を貯めていきました。
そうすると1年で、約90万円貯金しました。
えぇ!なんで?と思うかもしれませんがこれが面白い作用が働いてました。
貯金をすることによってお金を引き寄せやすいマインドになるのです。
貯金することによって得られるのはまず安心感です。
人間、いざという時の経済的備えがあるという”安心感”は本能的にとてつもない快楽なのです。
”銀行口座に入っているお金=”安心感”といってもいいぐらいです。
少しの貯金があるだけでも毎月の支払いが払えないことに対する不安がかなり削減されます。
そうなると脳はもっと安心したい状況を求めるようになります。
するともっと働いてみようとか、貯金する額を増やそうと自然と貯金に対するモチベーションが湧いてくるのです。
米グーグルが自社内で行なった実験によると、人生の生産性を最もあげるものが”心理的安全性”というデータもあります。
つまり、貯金をすればするほど、お金を生み出しやすい体質になっていくということです。
気づけば私は貯金の額を30%に増やし、
貯金を始めた2年後には、千葉県の浦安から都内港区の麻布十番に引っ越していました。
さらに1年後には借金を完済し、自分のサロンを持って独立しました。
たったひとつのシンプルな習慣ですが、確実に人生に大きな変化をもたらす法則です。
ゼロから資産を築いていきたい人は是非試してください。
◆参考図書