『書評』デールカーネギーの『道は開ける』座右の書にオススメ

本記事ではアメリカの作家、デールカーネギーの代表作の一冊である『道は開ける』を紹介していきます。

本書の翻訳元となった原書『How to Stop Worrying and Start Living』は世界中でベストセラーになっており、デールカーネギーの書籍を初めて読むならリスペクトしたい一冊のひとつです。

本記事では『道は開ける』の

  • 概要や目次
  • レビューやおすすめのポイント

などを紹介していきます。

『道は開ける』の概要

冒頭で述べたように『道は開ける』は、アメリカで1948年にアメリカで出版されたデールカーネギーの著書『How to Stop Worrying and Start Living』を翻訳したものです。

本書は日本でもロングセラーを続け、累計発行部数は500万部を超えていると言われています。

書店で平積みされているのを見たことある人も多いのではないでしょうか。

それだけのロングヒットを続けているということはいつの時代にも通づる考え方や哲学、ノウハウが詰まっている本ともいえるわけです。

もし、座右の書をあげるなら筆者はこの本を真っ先にあげるくらい大きな影響を受けました。

本書のテーマを一言で言うなら、人生における様々な精神的悩みの対処法を網羅的に記した本です。

人生において誰もがぶつかる「悩み」の原因を分析したり、具体的な解決方法を見出し方、そして悩みによって疲弊した心の休息方法などが記されています。

本書で書かれていることは、全て実話に基づいて構成されており、小手先のテクニックを記したノウハウ本ではなく、実用的な内容です。

いわば悩みの本質を記した本と言っても良いかもしれません。

著者のデールカーネギーについて

著者のデールカーネギーはアメリカのベストセラー作家、講師、講演など自己啓発や能力開発などの分野において大きな功績を残した人物です。

特に、話し方などのコミュニケーションや人間関係において様々な理論や独自のトレーニングシステムを生み出しました。

今日においても人材育成などの分野において世界中の人々に影響を与えています。

デールカーネギーについてはこちらの記事でも紹介しています。

本書を読むのにおすすめの人

  • しつこい悩みや不安に悩まされいる人
  • 人生の転換期にいる人
  • 人生の座右の書を探している人
  • 生き方、考え方を見つめ直したい人
  • 人間関係を改善したい人

筆者はブレている精神状態を整えたい時に本書をよく読んでいます。

記されていることはシンプルながらも、深く心に突き刺さる内容が多いからです。

また、様々な悩みのケースと対処法が記されているので現在の自分の悩みと似たケースを探し、落ち着いて建設的に悩みに対処するきっかけを探すことにもおすすめです。

道は開けるの『目次』は?

◇PART1 悩みに関する基本事項
1 今日、一日の区切りで生きよ
2 悩みを解決するための魔術的公式
3 悩みがもたらす副作用

◇PART2 悩みを分析する基礎技術
4 悩みの分析と解消法
5 仕事の悩みを半減させる方法

◇PART3 悩みの習慣を早期に断つ方法
6 心の中から悩みを追い出すには
7 カブトムシに打ち倒されるな
8 多くの悩みを閉め出すには
9 避けられない運命には調子を合わせる
10 悩みに歯止めをかける
11 おがくずを挽こうとするな

◇PART4 平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法
12 生活を転換させる指針
13 仕返しは高くつく
14 恩知らずを気にしない方法
15 百万ドルか、手持ちの財産か
16 自己を知り、自己に徹する
17 レモンを手に入れたらレモネードをつくれ
18 二週間でうつを治すには

◇PART5 悩みを完全に克服する方法
19 私の両親はいかにして悩みを克服したか

◇PART6 批判を気にしない方法
20 死んだ犬を蹴飛ばす者はいない
21 非難に傷つかないためには
22 私の犯した愚かな行為

◇PART7 疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法
23 活動時間を一時間増やすには
24 疲れの原因とその対策
25 疲労を忘れ、若さを保つ方法
26 疲労と悩みを予防する四つの習慣
27 疲労や悩みの原因となる倦怠を追い払うには
28 不眠症で悩まないために

道は開けるを読んでの感想、気づき

先述したように、筆者は人生の節目にこの本でブレたマインドを整えてきました。

本書には、著者のデールカーネギーを始め、教科書にのるような歴史上の人物から、一般人まで様々な人々の悩みに関するエピソードが記されています。

時にはそれは、心身の健康を蝕んだり、社会的窮地に立たされたり、最悪の場合、死に関わるような重いテーマに直面したケースばかりです。

それぞれの悩みの本当の原因はなにか?

それは対処法の問題ではなく、物事の捉え方、心の持ち用、そして悩みを冷静に客観視できていないことなどがあげられます。

あらゆる悩みの根元を断つには、まず自分の考えたや心の持ち用を変えることによって道は切り開けていける。

そういった結論を本書に記されている数々のエピソードは証明しています。

本書を読み終えると『なんであんなことに悩んでたんだろう・・』と思えるようになるかもしれません。

悩みに謀殺されいる現代人にこそ読んでほしい

本書の原書が出版されたのは70年以上も前ですが、むしろ現代人にこそ読んで欲しいと思います。

なぜなら、ネットやメディアによって莫大な情報に浸っている現代人は考えなくてはいけないことが山ほどあるからです。

考えることが多ければ、多いほどそれは『悩みの種』になります。

悩みの対処法を知っていないと最終的には心の病に犯され、精神病院のベットで人生を送っている人もたくさんいるのです。

そんな、どうしようもない時、不安な時にそばに置いておきたい本が本書です。

例えば、本書パート1の『今日、一日の区切りで生きよ』を実践するだけでも、日々の精神状態は劇的に変わってくるでしょう。

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