気持ちの切り替えが難しい理由と簡単な気持ちの切り替え方

ちょっと嫌なことがあっただけでずっと気持ちが落ち込んでしまうな・・
気持ちを切り替えたいけどなかなか抜け出せないな・・・・

このように気持ちの切り替えに悩みを持つ人は少なくありません。

ふとしたきっかけで暗い気持ちになってしまい、仕事が捗らなくなったりミスをしたり、まわりにも迷惑をかけたりして負の連鎖が続いてさらに落ち込んでしまうこともよくあります。

ネガティブな気持ちはなるべく小さなうちにポジティブに切り替えるに越したことはありませんよね。

そこで本記事では

  • 気持ちが切り替えることが難しい仕組み
  • 気持ちを切り替えることが難しい人におすすめの気持ちの切り替え方

などを解説していきます。

なぜ気持ちを切り替えることが難しいのか

なぜ気持ちを切り替えることが難しいのかというと気持ちの切り替えはほとんど無意識的におこなわれるからです。

嫌なことがあった時に「気持ちを暗くしよう」と意識的に思わないですよね。

嫌なことがあった時、大抵の人は反射的に緊張感や不安、怒りや悲しみなどネガティブな感情がこみ上げてきます。

そして、頭のなかで『状況に対する意味づけ』をしています。

やってしまった、どうしよう・・・
どうしてこうなってしまったんだ・・

といったようなことを頭の中で会話します。

こういったように連鎖的に負の気持ちに引きずり込まれていきます。

ネガティブな気持ちになるのは本能的な反応

そもそも人間を含め動物には出来事に対して本能的にネガティブな面を先に見ようとする癖があります。

なぜなら生存本能として常に最悪の状況を想定することによって生き残ってきたからです。

例えば目の前に突然クマが現れたとします。

この時になぜクマが現れたんだろう?とか、どの種類のクマかな?とか考えたりしませんよね。

普通なら一瞬でクマに襲われる危機を想定していかに無事にクマから逃れられるか、ということを必死に考えます。

この太古から続いてきた「最悪を瞬時に想定して対処する」というパターンが人間の本能として根強く残っています。

つまり、悪いことが起きるとと、その原因とそこから起こる最悪の状況を連想し、対処法を考えるという思考回路になっているのです。

現代人は気持ちの切り替えが難しい社会

しかし、現代の人間社会においてはこの反応がむしろマイナスになっていることが多いです。

現代社会においては生存をかけたサバイバルではなく、精神的、社会的な問題を含めて様々な問題が絡みあっています。

原因も様々な要因があげられたり、対処法が様々だったり、そもそも解決策すらわからないことがあります。

結果、ありもしないことを想定して不安になったり、いつまでも気に病んでしまうという現象が起きます。

意識の焦点がいつまでも解決しようのない問題に集中しているのです。

気持ちを切り替えるにはこの意識の焦点を切り替えなければなりません。

気持ちの切り替えが難しい人におすすめする簡単な気持ちの切り替え方

気持ちを切り替えたいときに簡単に気持ちを切り替えられるのは以下の3つです。

・肯定的な質問を自問する
・集中力のいる仕事や運動をおこなう
・感情を刺激することをおこなう

それぞれ解説していきます。

肯定的な質問を自問する

もっとも即効性があって効果的な対処法が自らに対して肯定的な質問をすることです。

つまり、ポジティブな答えが出るような質問を自問してみるのです。

普段なにげなくしている質問ですが、意識の焦点を変えることで気持ちを切り替える効果があります。

例えば、仕事で失敗した時にいつまでもくよくよしてしまう人は無意識的に自己否定的な質問を頭のなかでしています。

どうして私はできないんだろう、なんてことをやってしまったんだ。

というような質問です。

こういった質問は否定的な答えばかり浮かんできて、火に油を注ぐようにより否定的な気持ちになってしまいます。

こうではなく、肯定的な気持ちになれる質問に切り替えてみるのです。

この失敗で次に活かせることはなにか?、今回の挑戦で評価できることはなにか?

といったような肯定的な答えが出る質問です。

こういった気持ちを切り替える質問を自らにおこなうことをプライマリークエスチョンと言います。

集中力のいる仕事や運動をおこなう

集中力が必要とされる作業をおこなうことも気持ちの焦点を切り替えることに良い対処法です。

つまり、ネガティブな気持ちになる余裕がないくらい集中力が必要とされるタスクをおこなうということです。

例えば、負荷の強い筋トレや全力疾走で走るなどしてみると嫌なことを考えている余裕がないでしょう。

特に運動は血流をよくして、神経伝達を良くし、精神面の健康向上にも良い効果があります。

運動が難しければ

  • 難しい数式や計算をしてみる
  • 絵を描いてみる
  • 難易度の高い仕事をしてみる

など難易度や集中力が高い作業を行ってみると気持ちが切り替えやすくなります。

よく失恋したら仕事に目覚めたということを聞きますが、これは失恋の悲しみを緩和する為に仕事に集中するという合理的な対処法でもあるのです。

感情を刺激することをおこなう

長期的に否定的な気持ちが続いている場合、感情を刺激することによって感情を切り替える方法も効果的です。

前述の『肯定的な質問』や『集中力のいる仕事や運動』とは違い、あえて今の気持ちに浸り切ってしまうという対処法です。

一番のおすすめは歌を歌うことです。

世の中には沢山の楽曲がありますがその中で今の自分の気持ちを代弁してくれる歌が必ずあります。

  • 失敗した時の気持ちの歌
  • 失恋した時の気持ちの歌
  • 悲しい時の気持ちの歌

などまるで自分の為に作られた曲ではないかという楽曲が必ずあります。

そういった今の気持ちとフィーリングがあった曲をひたすら歌ってみます。

するとやがて歌に対して、気持ちが合わなくなってきます。

気持ちはやがて変化していくからです。

ずっとポジティブな気持ちでいることが不可能なようにずっとネガティブな気持ちでいることも不可能です。

したがって、あえて否定的な気持ちを感じきっているうちにやがて自然と意識がポジティブな気持ちに向かう時がきます。

気持ちに蓋をするのではなく、あえて開放的に振る舞っていくことで良い結果になることもあるのです。

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