運命を動かすサムネ.jpg)
本記事ではアンソニーロビンズの日本で出版されている著書の代表作である『アンソニーロビンズ運命を動かす』を紹介していきます。
本書の翻訳元となった原書は世界中でベストセラーになっており、アンソニーロビンズの書籍を初めて読むならリスペクトしたい一冊です。
本記事では『アンソニーロビンズの運命を動かす』の
- 概要や目次
- レビューやおすすめのポイント
などを紹介していきます。
目次
アンソニーロビンズの運命を動かすの概要
アンソニーロビンズの運命を動かすは、世界No. 1コーチのアンソニーロビンズが1992年に出版した代表作『Awaken the Giant Within』の一部を翻訳した書籍です。
翻訳者は日本を代表する自己啓発作家の『本田健』さんが担当しています。
訳者の本田健さん自身も原書には非常に深い思い入れがあり、『人生を変えた一冊』と大きくリスペクトするほどです。
「自分の人生を大きく動かした一冊は何か」
そう聞かれたら、私はアンソニーロビンズのこの本を真っ先にあげるでしょう。
二十六歳の時、アメリカの空港内の書店で偶然手に取り、その内容に大きな衝撃を受けて以来、人生の転機には幾度となくページを開いてきました。
本田健
『アンソニーロビンズの運命を動かす』より
著者のアンソニーロビンズについて
著者のアンソニーロビンズは歴代のアメリカ大統領や世界トップスポーツ選手や実業家、アーティストなどのビックネームをコーチングし、世界中でセミナー、講演をしている非常に影響力のある人物です。
現に日本で出版されている多くの自己啓発系の書籍はアンソニーロビンズの影響を受けているといっても過言ではないくらいです。
アンソニーロビンズの詳しい詳細については以下の記事で紹介しています。
本書を読むのにおすすめの人
- 不遇な人生を変えたい人、ターニングポイントにいる人
- 経済、健康、人間関係、仕事など人生のあらゆる方面を総合的に変えたい人
- 行動力やモチベーションをあげたい人
- アンソニーロビンズのコーチング、考え方、人生に興味がある人
- コーチ、カウンセラー、講師、リーダー
個人的には誰でも一度は読んで欲しい一冊なのですが特にあげるなら上記にあたる人です。
本書で綴られているテクニックやノウハウも素晴らしいですが、どちらかというと考え方、価値観、人生観、哲学に訴えかける本だと私は感じています。
本書のタイトルにもあるように自身の運命を変えたい時には読んで参考になることは間違いないでしょう。
アンソニーロビンズの運命を動かすの『目次』は?
1「運命」は、自分の手で動かす
――「夢」を実現するための“最強ツール”を手に入れる・自分の中の“眠れる巨人”を揺り起こす
・“いつも逃げ腰”な自分と手を切る三原則
・人生の「質」を劇的に高める法2「決断」した瞬間、すべてが決まる
――人生に“決定的な違い”をもたらすもの・“十年後の自分”のために、今日何をするべきか
・「思う」と「誓う」とでは“決定的な違い”がある
・「石にかじりついてでもやる!」という気持ちがあるか
・自分の運命を左右する「三つの決断」
・失敗するから「新しい知恵」が手に入る
・“目先のこと”に右往左往しない3「快感」と「苦痛」の原則
――これが人生の“究極の原動力”になる・人生を「なりゆきまかせ」に生きないために
・人は“知的な計算”より「本能・感情」で動く
・“人生の操縦桿”を決してあけわたさない4 成功を「脳」に条件づける法
――なぜ、問題が「たちどころに解決してしまう」のか・必ず結果を出す「NLPの威力」
・「他力本願」では人生にエンジンがかからない
・自分を“その気”にさせる「三つの信念」5 人生を自在に操る法
――この六ステップで“まったく新しい自分”に出会う・自分の「行動パターン」を変える法
1. 「心からほしいもの」に意識を集中する
2. 「今すぐ」変化を起こすための“理由”を見つける
3. 「これまでの習慣」と「苦痛」を結びつける
4. 「新しい習慣」と「快感」を結びつける
5. 「条件づけ」で新しい習慣を定着させる
6. この“テスト”に合格すればもう大丈夫6「一つの質問」が人生を支配する
――いつもどんな言葉を自分にかけているか・「適切な質問」が「黄金の答え」を引き出す
・「脳」という最新鋭コンピュータの使い方
・“魔法のランプ”から「望むもの」を取り出すコツ
・心の状態を“瞬時に”切り替える「五つの質問」
・私が毎朝行なっている「成功の儀式」
・人生で“一番重要な質問”とは?7 運命が好転する「変身ボキャブラリー」
――「言葉一つ」の計り知れない影響力・「言葉のパワー」を賢く活用する法
・自分の「感情・行動」を裏で操っているもの
・その経験に、どんな“言葉のフィルター”をかけるか
・“心のお守り”になる「言葉のリスト」
・言葉は「健康状態」さえ左右する8人間力とは「表現力」である
――「何を語るか」より「どのように語るか」が大切・なぜカリスマは人の心を惹きつけられるのか
・“言葉の感性”が鋭くなるほど人生が面白くなる
・人間関係を劇的に変える「小さなコツ」9 「感情」は心の羅針盤
――無視せず、振り回されず、賢く利用するコツ・もっと“刺激的なチャンス”に満ちた人生のために
・“マイナス感情”を前向きに生かす六つのステップ
・“苦い感情”こそ大切なメッセンジャー
・“心の畑”にまいて大切に育てたい「感情の種」10 「想像力」は夢への最短ルート
――ワクワクした瞬間、自分に魔法がかかる・“分別くさい考え”は脇へ置いておく
・“ゴールの手前”で棄権しないために
・「熱い思い」を現実化させる方法
・「成長」に勝る高揚感・充実感はない
・人生とは「終わりのない冒険」を続けること11 「奇跡の十日間」メンタル・チャレンジ
――「壁」を打ち破り、成長の旅を探求するために・思考、感情、行動の“古いパターン”を打ち破る法
・“奇跡の十日間”で自分の脳をつくり変える
・“チャレンジした人”だけが手にできる「すごい効果」
運命を動かすを読んでの感想、気づき
本書は筆者がアンソニーロビンズの本で最初に読んだ本で非常に思い入れがあり、今でも定期的に読み返しています。
先述したように本田健さんも人生の節目に何度も本書を読み返しています。
そういった意味では『どの時代にも通ずる普遍の考え方、哲学書』と言っても良いかもしれません。
また、読み返す度に気づきを与えてくれるのが本書のもう一つの特徴といっていいかもしれません。
最初に読んだ時にはシンプルにアンソニーロビンズへの純粋な興味からでした。
どういう人物なのか、どのような考え方を持っている人なのかという疑問を解消したくて読んでいました。
前述したように本書ではアンソニーロビンズの人生の大きな学びになった経験にもいくつか触れられています。
そこで気づかされるのは本書にも記載されているのですが『自分に対する基準』を厳しくすることの重要性です。
何かを変えたいと思ったら、まず基準を厳しくすることだ。
私がどうやってあのみじめな人生から抜け出したかといえば「自分に対する要求を厳しくしたこと」がなによりも重要だったと考えている。「運命を動かす P28より」
本書を読んでいるとアンソニーロビンズの基準を知ることが出来ます。
そして、その人間性や行動力、またどのような不遇な状況でもそれを学びにかえ、人生の糧としてしまうストイックさともいうべきでしょうか。
おそらく、本書を読んでいるうちに
と自然と基準が上がってくるのではないでしょうか。
コーチとしての視点
もしコーチを目指している、または現役のコーチであるなら本書に書かれていることは言わずもがな必読な内容です。
本書で訴えかけるところは
- 感情の重要性
- 質問の重要性
- 言葉の重要性
- 目標の重要性
といったように今日の自己啓発やコーチングではオーソドックスなテーマです。
こういったマインド面をテーマにした本はテーマの性質上、どうしても抽象的だったり、筆者の持論ばかりで再現性に欠けることが少なくありません。
しかし、読んでみればわかりますがここまで分かりやすく、実践的で網羅的に記されているものはないと思います。
難しい専門用語もほとんどなく、誰が読んでも分かりやすいだけに内容が軽視されがちですが自己実現に関してここまで追求した本はそうそうないと思います。
と思うことがある人は一度本書を取ってみることをオススメします。