コーチとして活動して思った時、誰もが一度は考えるのが『コーチング資格』の取得です。
しかし、資格の取得にはそれなりの時間とお金と努力が必要ですよね。
この記事ではいくつかのコーチング団体で資格をとった筆者が
- コーチング資格の必要性
- コーチング資格を持つことによる効果
などを解説していきます。
目次
コーチングの資格は必要か不要か
いくつかの団体で資格をとった筆者の結論は『資格はあるに越したことはないが、なくてもコーチとして充分に活動できる』という結論です。
理由としては以下の点があげられます。
・資格による権威性はほぼないから
・資格はコーチの実力を証明するとは言い切れないから
それぞれ解説していきます。
コーチングの資格は民間資格
コーチングの資格は民間資格です。
民間資格は医者や弁護士のような権威ある国家資格とは違います。
民間資格とは?
民間資格とは、民間団体や企業が、独自の審査基準を設けて任意で認定する資格。
企業によっては国家資格や公的資格と同様に知識や技能があるものとして広く認知されている資格や、直接職業に結びつく資格もあり、認知されている信用度、価値のレベルが高いほど資格取得が困難になっています。
しかしながら民間資格は法律によって制度化されていないので、資格の有効度などの言葉を巧みに利用した商法も数多く存在しますので注意しましょう。
上記の引用にもあるように民間資格は団体や企業が、独自の審査基準を設けて任意で認定する資格です。
- 学べるコーチングのスキル
- 資格取得の難易度や基準
などそのコーチング団体や組織によってバラバラだということです。
したがってコーチングの資格をとったからといってプロコーチとして活動できるとは言い切れないでしょう。
資格による権威性はほぼない
コーチングの資格による権威性はほぼないと言ってもよいです。
なぜなら日本においてコーチング資格の知名度が低いからです。
医者や弁護士などの国家資格は一般的に
- 国家が職業としての実力を保証している
- 資格を取得するまでの厳しいテストをクリアしている
というイメージがあるから信頼されます。
しかし、コーチングの資格は
- コーチングの資格の知名度とイメージ
- 発行している団体や組織のイメージ
が著しく乏しいです。
したがって
と自己紹介してもその資格や発行している団体についての認知がない人でなければ効果は薄いといえます。
資格はコーチの実力を証明するとは言い切れない
コーチングの資格は客観的にみてコーチの実力を証明するものとは言い切れません。
なぜなら先述しているように資格を取得する課程が資格を発行する団体によってバラバラだからです。
実力を伝えるには資格の有無だけではなく
- コーチとしてどのような訓練や経験を積んできたか
- どれくらいのクライアントをコーチングしてきたか
- 今までのクライアントはどのような成果を出してきたか
といった点が重要になってきます。
コーチングの資格を持つ効果
コーチングの資格は意味がないこともなく、資格を持つことによる恩恵もあります。
具体的には以下の点です。
・同資格を持ったコーチ仲間との繋がりができる
・資格がない人よりかは信頼されやすい
・関連する団体のサポートを受けられることがある
こちらもそれぞれ解説していきます。
課程や訓練を積んだことによる自信につながる
課程や訓練を積んだということは『コーチとしての自信』に繋がります。
仮に無資格でプロコーチとして活動しようと思った場合
- コーチとしての必要なスキル
- コーチとしての活動できる実力の基準
- どのようなコーチング流派を学ぶか
といった点を自分で考えなければなりません。
そして、『プロコーチとして活動できる明確な基準』がわからないままずっと学びに徹し続けるということになりかねません。
しかし、資格を取得するとプロコーチとしての基準をクリアしたことになるので自信に繋がります。
同資格を持ったコーチ仲間との繋がりができる
コーチングの資格を取得する際に同じ資格を持つコーチ仲間との繋がりができることも資格取得の大きなメリットです。
筆者もこの恩恵は有難いと感じました。
コーチ仲間の繋がりができると
- 仲間同士で勉強会や練習会を開催
- お互いのコーチング活動を報告しあう
などといったことが出来ます。
新しいスキルを教えあったり、セッションでうまくいったことや失敗例などを話あうと1人で活動するよりもコーチとしての成長は何倍にも早くなります。
関連する団体のサポートを受けられることがある
コーチング資格を発行している団体によっては資格保持者にさまざまなサポートをしている団体があります。
筆者が体験したものとしては
- 特定の講座などを安く受けられる
- 団体のイベントやセミナーなどにスタッフとして参加できる
- 団体のプロコーチのセッションやコンサルティングを受けられる
といったことがありました。
なかには一度、コーチ養成講座参加性として学び、資格を取得したあとに同じ講座をアシスタントスタッフとして運営側として参加できるといったものもあります。
このようにプロとしての知識や経験を積めるようなサポート体制がある団体は非常にメリットです。
無資格でプロコーチとして活動するには?
資格を取得せずに無資格でプロコーチとしてのキャリアを開拓する際におすすめなのが、プロとしてコーチングのみで生計を立てているコーチから直接教わることです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。