どうしたら『プロコーチ』として活動できるようになるのかな?
コーチングに興味を持ったり、学んでいたりすると自然とプロコーチという職業に興味を持つ人が多いです。
けれど、職業としてプロコーチになりたいと思う時、どのようば能力が求められるかは気になりますよね。
学んでいくうちにやがてプロコーチになりたいと思うようになりましたね。
この記事では
- プロコーチの役割
- プロコーチの適正や向き不向き
- プロコーチに求められる能力
などを解説していきます。
目次
プロコーチの役割
コーチングにおけるコーチの役割はクライアントが得たい結果(目標)を達成することをサポートすることです。
具体的にどういったサポートをするのかというと以下の3つに分類されます。
・クライアントの自発性を引き出す
・クライアントの目標、ゴールを明確化させる
コーチングの流派は多くありますが大抵のコーチは上記の3つのどれかのアプローチをしています。
それぞれ詳しく解説していきます。
クライアントの才能や能力を引き出す
コーチはコーチングテクニックによってクライアントの才能や能力を引き出します。
具体的には
- クライアントに自信や確信を持たせる
- クライアントが気づいていない才能や能力に気づかせる
- クライアントが無意識に制限している思い込みやマインドブロックを外す
といったようなアプローチをします。
上記のアプローチは総じてマインドの状態にアプローチすることです。
マインドの状態を変えることによって後述する『自発性を引き出すこと』に繋がってきます。
クライアントの自発性を引き出す
クライアントの自発性を引き出すこともコーチの大きな役割です。
人は『欲しい結果』や『目標』があってもそれらに向かって能動的に行動し続けることは難しいことが多いのです。
クライアントが歩みが止まっている時、行動が疎かになっている時などそっと背中を押してあげるのもコーチの仕事です。
クライアントの目標、ゴールを明確化させる
クライアントの得たい結果や目標達成させるプロセスを明確化させるのもコーチの役割です。
大抵の人は得たい結果があったとしても
- 目標に具体性がない
- 目標達成までのステップがわからない
- 本当に望んでいる結果がわからない
といったことがあります。
そういったクライアントに対して『具体性のある目標』や『達成までの具体的なステップ』に気づかせてあげるのもコーチの仕事です。
コーチに向いている人
様々な仕事に適性があるようにコーチという仕事にも向き不向きがあります。
性格的な面でコーチに向いている人は以下のような人です。
・人の気持ちに敏感な人
・向上心がある人
・人を応援するのが好きな人
それぞれ解説していきます。
人に関心があり、話を聴くことが好きな人
人の話に関心があり、話を聴くことが好きな人はコーチに向いています。
こういった人はコーチに必要な『傾聴力』が自然と備わっています。
傾聴力とは相手の話を親身に関心をもって聴くことです。
傾聴力がある人は
- 信頼されやすい
- 悩み事や本音を相談しやすい
といったコーチにとって必要不可欠な能力を備えています。
人の気持ちに敏感な人
人の気持ちに敏感な人もコーチに向いているといえます。
人の気持ちに敏感だと自然とクライアントの気持ちに配慮することができ、信頼を得やすいからです。
また、人の気持ちに敏感な人は『心理学』などのコーチングに関連ある分野に関心を持ち、学んでいる人が多いです。
したがってよりクライアントの気持ちに寄り添うことができます。
向上心がある人
向上心がある人もコーチに向いています。
コーチングのクライアントは基本的に様々な分野でステップアップしたくてセッションを受けにきます。
向上心がある人はこういったクライアントのニーズや気持ちを汲み取ることが出来ます。
人を応援するのが好きな人
人を応援することに長けている人もコーチに向いています。
普段から人を応援している人はコーチにとって大切な相手の成功を心から願うということが自然と出来ているからです。
応援好きな人はクライアントに対しても積極的でホスピタリティあるアクションを起こすことが出来ます。
コーチに向いていない人
コーチに向いている人もいればコーチに向いていない人もいます。
性格面でコーチに向いていない人は以下のような人です。
・アドバイスをしたい人
・リスク回避、安定主義の人
それぞれ解説していきます。
人の話を聴くのが苦手な人
人の話を聴くのが苦手な人はコーチに向きません。
先述したようにコーチにはクライアントの話に関心を持って聴く『傾聴力』が求められてきます。
普段の会話で相手の話を聞くよりも自分が話していることが圧倒的に長い人はこの傾聴が苦手な傾向があります。
傾聴が出来ていないとクライアントへの理解や信頼を得ることは難しいのです。
アドバイスをしたい人
先生や監督のように権威性を持ってアドバイスをしたいという人はコーチには向きません。
なぜならコーチングには『問題に対する答えはクライアントがすでに持っている』という大前提の考え方があるからです。
悩んでいたり、問題を抱えているクライアントにアドバイスしたり、答えを教えてしまってしまうとクライアントの自発性や問題解決能力を奪ってしまうということがコーチングの考えです。
したがってアドバイスをしたい人はコーチには向いていないといえるでしょう。
安心、安定主義の人
安心、安定主義の人もコーチには向きません。
コーチングのクライアントは目標を達成する為に大きな挑戦やリスクをとる人が多くいます。
これは『無難で安定した人生を送りたいという人』とは価値観が相反します。
そうなるとクライアントへの理解や信頼、適切なアプローチが検討しにくくなります。
コーチに求められる能力
どの仕事も専門性のある能力が求められるようにプロコーチに求められる能力があります。
特に求められるのは以下の点です。
・観察力
・心理学など専門分野の知識
こちらもそれぞれ解説していきます。
共感力
プロコーチには共感力は必須です。
共感力がないと
- クライアントへの理解
- クライアントの信頼
といった点が得られないからです。
コーチングの専門スキルも大事ですが、まずはクライアントに寄り添い、理解をすることがコーチングの土台になります。
観察力
共感力と同じくらい求められる能力が観察力です。
プロコーチは
- クライアントの言葉や話のバックグラウンド
- 非言語(呼吸や無意識の身体の動きなど)
などを偏りなく観察し、問題の本質などを的確に見極める能力が求められます。
観察力の高いコーチは短いセッションでクライアント自身が気づいていない点に気づきを与え、大きな変容を与えることができます。
心理学など専門分野の知識
プロコーチとして活動するには心理学などのある程度の専門的知識が求められてきます。
『心理学』や『脳科学』など人間の心の仕組みに関する知識があるとコーチングセッションの質が大きく変わってきます。
また、企業の社長やマネージャーを専門としているエクゼクティブコーチなどのクライアントの社会性、役職などがある程度絞られているコーチはその業界の知識やマナーを学んでおく必要があります。