何を基準に決めたら良いのかわからないな・・・
プロコーチとして活動を始めた時によく悩むのが自分のコーチングの価格設定です。
コーチングはサービスとしての一般の認知度も低いので、これくらいかな?という参考価格が見出しづらいんです。
そこで本記事では
- コーチングサービスの価格の決め方
- コーチング価格を決める時のマインドセット
などを解説していきます。
クライアント側としてコーチング料金の相場を知りたい時は以下の記事が参考になります。
目次
はじめてコーチングの価格を設定する時の4つの参考材料
自分のコーチング価格を決める時に筆者がおすすめする参考になるものは以下の4つがあげられます。
・自分の狙っているターゲットの経済感覚に合わせる
・他の相談業の相場を参考にする
・自分のコーチング流派のブランドの価値を考える
それぞれ解説していきます。
自分の経歴や実績を考慮する
まず最初にあげられるのが、自分の経歴や実績を価格の判断材料にすることです。
最初はコーチングの実績はないから、低いの価格設定にしておけば良いかなと思いがちですが、クライアント側にとってコーチングの価値を感じるのはコーチングの実績だけではありません。
- 今までの仕事の経歴や実績
- 人生で成し遂げてきたこと
- コーチの人間性
といった要素もクライアント側にとってコーチングの価値を感じる要素になるのです。
例えば、コーチ業をはじめる前に営業職で大きな実績を残した経歴があるとします。
そうなると営業職をやっている人からすれば、ある程度のお金を出してでもこの人に会いたい、相談してみたいと思える要素になるのです。
仕事だけではなく、ダイエットに成功した、辛い境遇から立ち直ったなどなんらかの人生の成功ストーリーがあればそれはコーチのパーソナルブランドになります。
自分の狙っているターゲットの経済感覚に合わせる
意外に見落としなところがクライアント目線を考慮した価格設定です。
自分の狙っているターゲット層の経済感覚にあっていなければ、コーチング成約をすることが難しくなります。
- 自分が狙っているターゲット層のどのような問題解決ができるか?
- 自分が狙っているターゲット層にいくらまでならコーチングに投資してもらえるか?
といった点を考慮するとコーチング価格を設定しやすくなります。
例えば、エグゼクティグコーチング(経営者や管理職専門のコーチング)をしている場合、コーチング価格を安くし過ぎるとかえってコーチングに対する信頼やブランドを感じられないのでおすすめできません。
新卒のビジネスマンなどをターゲットにする場合、いくらコーチングの価値が伝わっていても経済的リスクを犯すぐらいコーチングの価格が高すぎたら申し込まれません。
他の相談業の相場を参考にする
これも意外に参考にされていないですが、コーチングと同じ相談業の相場を参考にするのもありです。
- コンサルティングの相場
- カウンセリングの相場
- 弁護士などの士業の相談料の相場
といったコーチング業界と似た相談業の相場を参考にするのです。
筆者が調べた範囲ですが、基本的に相談サービスの相場は1時間1万円前後します。
(コンサルティングだとさらに相場が跳ね上がります)
コーチもある種の相談業であり、コーチングという専門のスキルによって相談にきた人の問題解決をサポートするのですから、この相談業の平均価格ぐらいの値段設定はひとつの基準になると思います。
自分のコーチング流派のブランドの価値を考える
実績の次にコーチング価格の判断材料になるのは、コーチングの流派のブランドです。
コーチング業界全体として見れば価格設定はバラバラですが、コーチング流派ごとには一定の基準があります。
コーチング資格などを取得すると、資格を発行した組織や団体から「これくらいの価格設定でコーチングをしてください」という基準価格が提唱されています。
迷った場合は自分がコーチングを教わったコーチのコーチング価格を参考にすることも出来ます。
しかし、この考え方でコーチングの価格設定するのは筆者としてはおすすめできません。
理由としては以下の記事が参考になります。
コーチング価格は経験に応じて自然にあがっていく
コーチング価格の判断材料があっても、いざ活動を始めた時に
・お金をもらうのが怖い
といった不安があると思います。
だから最初は安くして、セッションを経験を積んでいくというのがよくある成功パターンです。
筆者も無料から始めて、数千円、数万円、数ヶ月のコーチング契約だと数十万円と実績を積むごとに徐々にセッションをあげていきました。
無料でセッションをする時の注意点
無料でセッションをする時は非常に注意が必要です。
なぜなら、クライアント側の心理として『無料=価値がない』と思われがちだからです。
だから、無料セッションを行う前には必ずコーチングの本来の価値、価格を伝えておく必要があります。
モニター期間などとしてキャンペーンを設け、
『今回は無料でセッションをさせて頂きますが、正規料金であれば〇〇円で提供する予定です』
といって事前に本来の価値を伝えておくのです。
価値を押し売りするわけではなく、クライアント側に本来の価格、コーチングの価値を理解してもらいながらサービスを提供する必要があるのです。
本来の価値や目指すセッション価格を基準に行動する
無料から有料に変わっても、数千円など相場からしたら低い価格で始めることも多いと思います。
この時も無料でセッションを提供している時と同じく、本来の価値を伝えることが大切です。
そして、自分が目指すセッション料金の価格を設定します。
1時間あたり、数万円ではなく、数十万円のコーチもいます。
さらに世界レベルだと、億単位の契約料が必要なコーチもいます。
これらのセッション料金の最終ゴールを設定しておくことです。
そして、セッション料金をあげるタイミングも予め設定しておきます。
- 100人以上セッションをしたタイミングで価格改定する
- 満足度の高いレビューが集まったタイミングで価格改定する
- 新規セッションの申し込みや問合せが一定の基準を超えたら価格改定する
など、価格のステップアップの基準を決めることで生産的にコーチング活動に勤しむことが出来ます。