できれば避けたいけど会わなきゃいけないんだよな・・・
長い人生において、誰しもが苦手な人との接し方に悩むことは少なくないですよね。
それが仕事での付き合いなどになれば、避けたくとも会わなければいけません。
必要のないストレスを感じたまま、このまま付き合い続けるのかと思うとさらに頭も重くなります。
これは逆をいえば苦手意識がなくなると、自分にとってそれだけ大きな肯定的変化に繋がるということでもあります。
実は苦手意識を持つ人とは、自分にとって必要な気づきを与える存在であり、関係性が改善すれば自分の大きな成長に繋がるのです。
そこで本記事では
- 苦手な人との付き合い方改善の考え方
- 苦手な人との関係性改善の具体的な方法
などについて解説してきます。
目次
苦手な人との関係性改善のヒントは『諦観』と『考え方』を改めること
苦手な人との関係性改善のヒントは諦観してみることです。
何を観察するのかというと『具体的に相手のなにが苦手意識を感じさせるのか?』というポイントです。
『苦手』と『嫌い』は違う
よく混同しがちですが、苦手意識と嫌悪感は違います。
嫌悪感はいわば、対象そのものが嫌いという感情です。
人間関係であれば、相手の存在そのものに嫌悪感を感じます。
『苦手意識』は特定のポイントに不快感やフラストレーションを感じる感情です。
つまり、相手の存在が苦手というわけではなく、『相手が発している特定のポイント』に苦手意識を感じているのです。
苦手と感じるポイントを整理する
まずは苦手なポイントを整理してみます。
人間関係であれば『相手のどういった部分に苦手意識を感じるのか?』ということです。
- 見た目
- 行動、ふるまい
- 言葉遣い
- 態度
などあらゆる点で整理してみます。
実はこの苦手なポイントが具体化した時点で、妙にスッキリする人もいます。
そのポイントさえ改善すればその人に対する苦手意識が払拭できる可能性が見えるからです。
例えば苦手な人が職場の上司だったとします。
職場の上司のどういった部分に苦手意識を感じるのか?の答えは『高圧的な態度』だとします。
つまり、この高圧的な態度が引き金になって職場の上司にネガティブなイメージを持ってしまっているわけです。
逆をいえば、この高圧的な態度に対するネガティブイメージを払拭できれば苦手意識も払拭できます。
まずは自分が変わる
苦手意識を持つ相手と関係性を改善するには、まず自分がなんらかの変化を起こさないといけません。
たとえ自分に非がなくとも、倫理的に、道徳的に理にかなっていなくともです。
でないと相手が変わるのを待つしかありません。
大抵の場合、相手が変わるのを待っていると関係性が変わらないまま平行線を辿ります。
いつ終わるか分からない、苦しい時間が続いていくことになります。
それなら、いっそこっちがリードするつもりで変化を起こした方が生産的です。
たとえうまくいかずとも苦手意識を持つ相手になんらかの変化のきっかけを与えることは出来ます。
苦手な人との関係性を改善する方法
苦手な人との関係性を改善する方法は大きく分けて3つです。
・相手に直接意見を伝える
・第3者に間に入ってもらう
それぞれ解説していきます。
相手の視点にたってみる
苦手な人の視点にたってみると意外に苦手意識が払拭できることがあります。
なぜなら、相手の視点に立つことによって気づかなかった相手の考え方や価値観が見えてくるからです。
通常の場合、苦手意識を持てば持つほど、自分の考え方や目線に偏って判断してしまいます。
先入観を持ってしまうと、「きっと嫌われているに違いない」などといった偏った解釈をしてしまうのです。
そうではなく
- 考え方
- 立場
- 価値観
- 経歴
などなど相手の持つバックグラウンドを先に理解するのです。
すると『嫌われている』ではなく、相手にとってはニュートラルなコミュニケーションをしているだけかもしれないのです。
高圧的な態度は嫌悪感を示しているのではなくて、自分に期待してくれているかもしれないのです。
ここで言いたいことは苦手意識を持って相手を観てしまうと、視野が曇り、相手との距離が余計に開くということです。
相手に意見を直接伝える
少し、勇気がいることですが最も直接的な解決方法は相手に素直な気持ちを伝えることです。
苦手意識があるといっても
- 自分も相手もお互いに苦手意識を感じている
- 自分は苦手意識を感じているが相手は苦手意識を感じていない
の2つのパターンがあります。
後者の場合は相手が気づいていない可能性があるので素直に気持ちや改善して欲しいポイントを伝えると改善する可能性が高いです。
お互いに苦手意識を持っていることに気づいていても、なんらかのアクションがない限りは距離感が開いていくだけです。
伝えることは心苦しいし、なんらかの衝突があるかもしれませんが、少なくとも関係性は進展します。
ショック療法のように仲良くなることもあるのです。
第3者に間に入ってもらう
直接的に気持ちを伝えるのが気が引ける場合、第3者に相談するのもひとつの選択肢です。
この第3者は出来れば、自分と苦手な相手、両者ともにある程度関係値が出来ている人が望ましいです。
この人は自分と苦手な相手両方を理解し、客観的な意見をくれるからです。
また、自分が知らない苦手な相手の事情に精通していたりします。
こういった人に相談するだけでもフラストレーションは解消されることが多いです。
また、苦手な人と直接的にやり取りする時に間に入ってもらって円滑なコミュニケーションが取れるように仲裁してもらうことも出来ます。