普段から何かに挑戦することが多かったり、向上心旺盛の人は『メンタルブロック』という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
メンタルブロックはマインドブロックとも呼び、人によってはマインドブロックの方が馴染みが深いかもしれませんね。
メンタルブロックとは何かに挑戦しようとする時に無意識的に抵抗が起きる心のマイナス反応のようなものです。
大きな目標や情熱を持っていてもメンタルブロックに阻まれて挫折してしまうという人は非常に多くいます。
したがって、メンタルブロックの対処法を知っておくだけで人生の可能性を大きく広げることが出来ます。
そこで本記事では
- メンタルブロックの概要
- メンタルブロックができる原因
- メンタルブロックの外し方
などを解説していきます。
目次
メンタルブロックとは
メンタルブロックは冒頭でも述べたように何か挑戦をしようとする時に起きる心のマイナス反応のことです。
と意気込んでみても
と自分の望みや目標に対してまるで芽を摘み取るように冷ややかな反応をしてしまうことがメンタルブロックです。
達成できるかどうかは挑戦してみないと分からないのに、メンタルブロックがあると挑戦する前からネガティブな結果を連想し、行動を妨げてしまいます。
結果、本当は挑戦したいのに、メンタルブロックがあるからいつまでも挑戦しないまま心の葛藤を抱え続けるという状態になります。
程度の差はあれ、誰にでもこのようなメンタルブロックを抱えています。
メンタルブロックは心の防衛反応
メンタルブロックは『痛みを避ける為の防衛反応』です。
- 自信を失う
- 人に批判される
- 社会的信用を落とす
- お金を失う
といったような肉体的、精神的、社会的に痛みを伴うような結果が連想される時に反応として起きます。
通常、人は楽しいことなどの快楽を得ることよりも、痛みを避けることを優先するように出来ています。
したがってほとんどの人は本当に得たい結果を達成することよりも、挑戦する際のリスクに意識を奪われ、挑戦することを避けてしまいます。
メンタルブロックができる原因
メンタルブロックができる原因は大きく分けて以下の3点があげられます。
・先入観やネガティブイメージ
・自己評価や自己肯定感の低さ
それぞれ解説していきます。
過去の失敗体験
最も顕著にメンタルブロックの原因となるのが過去の失敗体験です。
例えば長い期間、懸命に受験勉強したけど大学受験で落ちて苦い経験をしたという体験をしたとします。
すると、脳は同じ失敗を繰り返したくないので『一生懸命努力をしても失敗する』というようなメンタルブロックが出来上がってしまいます。
すると、以後、長期的な目標に向けて努力することに対して消極的、否定的なイメージを持ってしまうのです。
特に、幼少期、子供時代などの幼少期などの失敗体験は潜在意識に強く刻まれているのでメンタルブロックとして顕著に現れやすいです。
先入観やイメージ
メンタルブロックは体験だけではなく、先入観やイメージでもあらわれます。
例えば、親にお金を稼ごうとすることは野蛮で浅ましいことだと教えられたとします。
すると、お金を稼ごうとすることに無意識に抵抗感や罪悪感などを感じることがあります。
身内や友人など近しい関係の人からの影響だけではなく、ニュースなどの社会的なイメージもメンタルブロックの原因になります。
いつの時代でもお金に対するメンタルブロックを抱えている人が多いのはお金に対するトラブルなどのニュースが多いからでもあります。
こういった外からのネガティブな情報をインプットし続けることによって、知らず知らずにメンタルブロックが出来ていることがあります。
自己評価や自己肯定感の低さ
自己評価や自己肯定感が低いと多くのメンタルブロックを作ってしまいます。
先述した失敗体験に基づくメンタルブロックはあくまで失敗体験に関連することに限られます。
しかし、自己評価や自己肯定感が低いと何事においても難しさやなんらかの障害を感じたら、早々に諦めてしまったりします。
さらには挑戦する以前に出来ないという前提を持ってしまい、あらゆることに対して消極的になってしまいます。
メンタルブロックを外すシンプルな4つの方法
メンタルブロックを外す簡単な方法は以下の4つです。
・成功のイメージトレーニングを繰り返す
・小さな達成を繰り返し、記録する
・肯定的な情報や経験がないか思い返す
それぞれ解説していきます。
原因と理由を特定し、書き出す
メンタルブロックを外すにあたって原因となっているポイントを特定することは非常に重要です。
なぜなら、多くの人は気付いたら無意識的にメンタルブロックを持っていて、なにが原因でなったのかの自覚がないからです。
原因を特定するには以下の2つの質問を自問自答してみます。
- もし、〇〇(ネガティブロックを感じていること)にチャレンジしたらどのような痛みを伴う結果になるのか?
- その結果になる根拠はなにか?
例えば『起業』に対して、メンタルブロックを持っていたとします。
すると『起業にチャレンジしたらどのような痛みを伴う結果になるのか?』
という質問を自問します。
すると
『失敗して借金を抱え、社会復帰が難しくなる』
という答えが出たとします。
次に『起業したら、失敗して借金を抱え、社会復帰が難しくなるという根拠はなにか?』
という質問をします。
すると起業に対するメンタルブロックの原因が出てきます。
- 身内や知り合いが起業に失敗した
- 起業に失敗したネガティブなニュースをみた
- 自分は起業の才能がない、スキルがない
といったような理由です。
こういった理由は非常に凝り固まった先入観であるということがわかります。
いくら世間に起業で失敗した人がいるからといって自分も必ず失敗するとは限らないし、能力や経験等が足りないのであれば、学べば解消できることです。
こういったように無意識的に持っているメンタルブロックの原因に気づくことによって自然と固定概念が払拭されたり、対処法を思いついたりします。
成功のイメージトレーニングを繰り返す
自信がない、自己評価が低くてメンタルブロックが出来ている場合、自分が成功しているイメージを繰り返しイメージすることによってメンタルブロックを解消することが出来ます。
これは脳が想像したことと現実を見分けることが出来ない為です。
つまり、イメージのなかで体験したことは脳にとっては現実であり、体験したことに対してポジティブな反応を起こすことが出来ます。
詳しくは以下の記事で解説しています。
小さな達成を繰り返し、記録する
小さな達成を繰り返すことによって少しずつメンタルブロックを解消することが出来ます。
先述した起業に対するメンタルブロックであれば、いきなり独立するではなく、まずは週末起業をしてみたり、フリーランスとして活動するなどメンタルブロックを感じないハードルが低いところからチャレンジしてみます。
最終的に開業届を出す、起業についての勉強をするなどのタスクレベルまでに落とし込み、タスクをこなすことに集中します。
ひとつのタスクをクリアしたらそれを記録し、次のタスクをクリアし、記録するというサイクルを繰り返していきます。
すると気付いたら雪だるま式に大きな物事を達成していくので気付いたらメンタルブロックを感じることはなく、起業に成功するというステップを踏むことが出来ます。
肯定的な情報や経験がないか思い返す
強い抵抗感や嫌悪感を感じることに対しては、一度違った視点から観てみることによってメンタルブロックを解消できることがあります。
『失敗ではなく、成功した体験や例はないか?』と繰り返し自分に問いかけてみるのです。
人間の脳は中立的に情報を判断することはせず、白か黒かで判断する癖があります。
つまり、悪いと思ったら悪い情報ばかり見たり、取り入れようとするのです。
逆にいえば一度ポジティブな視点にたってしまえばポジティブな情報しか目に入らないということです。
例えば『努力してもどうせ失敗する』というメンタルブロックを持っているのであれば、『今まで努力してうまくいった体験はないか?』と自問します。
誰しも人生の中で努力の末に掴みとった成功体験は一度はあります。
一生懸命努力して、テストで良い成績をとった、自転車に乗れるようになった、受験に合格したといったようなことです。
その時の記憶を思い起こし、達成感、高揚感、充実感などポジティブな気持ちを再体験します。
そうすることによってポジティブな気持ちに切り替わり、メンタルブロックも徐々に解消されていくのです。