多かれ少なかれ、誰しも孤独感を感じたことはあると思います。
一時だけの孤独感はまだ耐えられますが、これが慢性的になったら耐えがたい苦しみですよね。
筆者も人並み以上に孤独感を感じることが多い方でした。
例えば、幼少期にいじめにあっていた時とか、母親が亡くなった時とか突発的な変化で強い孤独感を感じた時があったり
逆にそこそこ付き合いがあっても、なぜか孤独感を感じることもよくありました。
では、この孤独感を感じる具体的原因はなんなのでしょうか?
そして、孤独感を解消する対処法はあるのか?
本記事ではそれらを詳しく解説していきます。
目次
そもそもなぜ孤独感を感じるのか
人が孤独を感じるのは『繋がりを感じ取れない時』です。
ここで言う繋がりとは『特定の個人やグループとの一体感や相互理解』のようなものです。
例えば、特定の個人や所属しているグループが「私を理解してくれない」と感じれば孤独感、孤立感を感じます。
筆者の体験例をあげると、私が小学生に母親を亡くした時にはかなり孤独感のスパイラルに陥っていました。
それは母親を失った悲しみだけではなく、周りに「誰も私の気持ちなんてわかるものか」と突っ張っていたからです。
周りの同級生をみて『なぜ、私だけ』母親がいないんだと心の中で思っては、孤独感を感じ続けてさらに落ち込むを繰り返し、
結果的に友達とも壁をつくってさらに孤立していきます。
ここで言いたいことは『孤独感は自分で作っている』ということです。
孤独感は環境的要因が原因ではない
よく勘違いされがちですが孤独感は環境的要因が原因ではありません。
友達がいないから、恋人がいないから、家族がいないから、といったことは本当の原因ではないのです。
なぜなら、常に1人で行動している人でも孤独感を感じない人もいます。
逆に、多く友達やチームに囲まれていても強い孤独感を感じる人はいるのです。
孤独感を感じるルールは人それぞれ
同じ状況でも人によって孤独感にばらつきがあるのはそれぞれ孤独感を感じる前提条件が違うからです。
例えば、SNSに自分の想いのこもった意見を投稿したとします。
その投稿に対していいね!をされた時、どう受け止めるでしょうか?
- やった!自分の意見に共感してくれる人がいた!
と思う人もいれば
- どうせ社交辞令でいいね!してるんでしょう
と思う人もいます。
前者と後者では孤独感や孤立感の感じ方は全く違います。
これはコメントがついた時、シェアされた時、バズった時でも一緒です。
要は状況、環境に対して自分がどう解釈するかが孤独感を感じるキーポイントなのです。
そして孤独感が強ければ強い人ほど、周りに高いハードルを設けています。
筆者の場合、かつて「誰も私の気持ちなんてわかるものか」と思っていましたが、そもそも、何をもって気持ちを理解しているのかも曖昧です。
まわりで同じ境遇の人が現れたら孤独感が癒されるのか、親身になって同情されれば、理解されたと感じるのかも曖昧なのです。
これは客観的に見れば、手を差し伸べようがないのです。
孤独感を感じた時の建設的な対処法
孤独感を感じた時の対処法は以下のステップで対処するのがおすすめです。
・原因となっている考えを客観的に分析してみる
・ルールに沿って対処するか、考え方を変える
それぞれ解説していきます。
自分の孤独感の原因となっている考えを突き止める
最初に自分の孤独感の原因となっている考えを突き止めてみます。
まずは最近あった、孤独感を感じた出来事を振り返ってみます。
先述したように、孤独感を感じる条件は人それぞれ違うのです。
つまり、最近孤独感を感じたことは自分が孤独感を感じる条件にあっていたということになります。
例えば、家で1人でいる時にふと孤独感を感じたとします。
それは、家というプライベートな環境に独りでいること=自分が孤独を感じる条件というふうに捉えることが出来ます。
原因となっている考えを客観的に分析してみる
自分が孤独を感じる条件やパターンがある程度判明したら、次は原因となっている原因を分析してみます。
孤独感を感じる条件には必ず、自分独自の先入観や固定観念が隠されています。
先ほどの家で独りでいる時に孤独感を感じる人を例にあげると
- 物理的に周りに人がいないから孤独感を感じる
- 自分の気持ちを分かちあえる人がいないから孤独感を感じる
といったように自分独自のルールがあります。
このルールを見極めるには頭の中で思っている言葉を客観的にみているとわかりやすいです。
孤独感を感じる時は大抵〇〇がないという頭のなかの会話をしています。
- 恋人がいない
- 家族がいない
- 理解してくれる人がいない
- 愛してくれる人がいない
- 誰もそばにいない
といったようにです。
ルールに沿って対処するか、考え方を変える
自分が孤独感を感じる具体的な原因が客観的に分析できたら次は対処していきます。
孤独感から開放されるには2つの対処法しかありません。
ひとつはそれまでの自分の孤独感を感じるルールに乗っ取って孤独感を癒やす方法です。
自分を理解してくれる人がいないと孤独感を感じるのであれば、逆に自分を理解してくれる人が現れれば孤独感を感じなくなります。
しかし、理解してくれる人が現れるまでは、慢性的に孤独感を感じることになります。
もうひとつの対処法は孤独感を感じる条件そのものを変える方法です。
自分を理解してくれる人が現れる人がいない=孤独という考えを変えるのです。
極端な例をあげれば、家族や友達、人付き合いなどが全てなくなってしまったら、孤独感を感じるぐらいの条件設定でもよいわけです。
言葉でいうのは簡単ですが、実際に新しい考え方をインストールするには時間がかかります。
なぜなら、それまでずっと自分の孤独感を感じるルールに沿って生きてきたからです。
自分の孤独感を癒しつつ、新しいルールに沿って生きるにはあるものにフォーカスすることが重要です。
『今自分が持っている繋がりはなにか?』
この質問を常に頭のなかで問い続けます。
例えば、旦那に先立たれた未亡人の主婦が子供の存在に救われることはよくあります。
それはパートナーという大切な繋がりを失った悲しみや孤独感にフォーカスするより
自分の子供という今ある大切な繋がりを守ることにフォーカスしたからです。