天職につけたらきっと人生変わるんだろうな・・・・
誰もが一度はこのように考えたことはあるのではないでしょうか?
いつか運命の人に出会えると願うように、いつか運命の仕事に出会いたいと切望することです。
天職と一言で言ってもその定義と認識は人によって微妙に異なりますが
- 好きな分野で働けること
- 自分の才能を活かせる仕事
といったようなイメージを持つ人が多いと思います。
しかし、上記のようなイメージだと天職に巡り合うことは非常に困難です。
本記事では
- 天職の定義とは
- 天職の見つけ方のヒント
などを解説していきます。
目次
天職とは
天職について色々な定義がありますが筆者は
・世の中の需要があっているもの
の二つがかけ合わさったものを天職と考えます。
自分が無意識にのめり込む活動とは、誰にも言われずとも、主体的かつ、無意識に自然に自分がおこなっている活動のことです。
一般的には『趣味』がこの活動に当たります。
読書、旅行、料理、ゲーム、スポーツ、旅行など誰もが趣味のひとつを持っています。
これら趣味にあたる活動は、誰にも言われずとも、やりたい活動ですよね。
こういった、『誰にも言われずとも進んでやりたいと思える活動』であることが天職であることの第一要素です。
しかし当然ながら、趣味という領域ではそれは天職にはなり得ません。
なぜなら、その活動が社会にとって価値を生み出すものであり、お金を出してでも求められる活動でなければならないからです。
もし料理が趣味なのであれば、自分の作った料理の価値を他者に伝え、その料理をお金を出してでも食べたいと思える人に食べてもらわないといけません。
このように、好きな活動だけではなく、誰かに必要とされる(社会にとって需要がある)活動が天職には必須条件になります。
好きなことだけでは天職にならない理由
よく『好きなことで生きていく』ということが天職だという考えがありますが、筆者はこの考え方はあまり同意できません。
理由は大抵の場合、好きなことというのは『自分の為だけに行動すること』が動機であるからです。
例をあげます。
筆者は昔、シンガーソングライターとして活動し、一時期は音楽事務所にも所属していました。
なぜシンガーソングライターを志したのかというと『歌を歌うこと』と『作詞・作曲活動』が非常に好きだったからです。
しかし、結果的には私は音楽業界から離れました。
なぜなら、自分の好きな音楽が出来なかったからです。
音楽を仕事にする場合、当然ながらその音楽を聴いてくれるリスナーを感動させ、満足させなければなりません。
さらに、企業スポンサーなどがついたら、スポンサーが求めるイメージに沿った音楽を作曲しなければなりません。
つまり、世の中が求めている音楽を作り、演じなければならないのです。
この『自分の好き』と『世の中の需要』のギャップに筆者は音楽をすることが辛くなってしまいました。
自分が好きな活動で生きていくという方向性でいくのであれば、その活動が世の中のニーズにあっているか、もしくはニーズを生み出すことができるかという考え方が必要です。
自分にあった天職の見つけ方
自分に向いている天職の見つけ方は以下の3つのステップである程度明確化します。
- 自分が無意識的に長年続けている活動を洗い出す
- 洗い出した活動のどのような要素が好きなのか魅力をあげる
- 2であげた魅力を刺激される仕事がいないか探す
それぞれ解説していきます。
1・自分が無意識的に長年続けている活動を洗い出す
まずは自分が無意識的に長年続けている活動を洗い出します。
無意識的に長年続けている活動は先述したように、趣味にあたる活動がこれに当たります。
読書、運動、料理、ネットサーフィン、娯楽にあたるものでもなんでも良いのでひたすら自分が長年続けている活動をあげていきます。
こんなことが仕事になるのか?と疑問とはもたずにひたすらあげていきます。
2・洗い出した活動のどのような要素が好きなのか魅力をあげる
次は1であげた活動のなかで特に長く続けているものをあげ、『その活動にどのような魅力を感じているのか』をあげていきます。
例えば、読書好きな人はただ単に紙に書かれた文字を目で追うことが好きというわけではないはずです。
- 新たな知識を得ることに自分の成長を感じる
- 知らないことに対して知的好奇心を刺激される
- 本の作者の考え方や価値観に共感できる
といったように読書に魅入られる理由は人それぞれです。
このステップでは自分が潜在的にどんな活動を求めているのかを理解することが出来ます。
自分が潜在的にどんな活動を求めているのかを見つける一番ヒントになるのは『幼少期に夢中になった活動』です。
例えば、幼少期に積木遊びに夢中になった人がいるとします。
これは潜在的に創造性を刺激する活動が好きなので、大人になっても、絵を書いたり、料理を作ったりと創造性を刺激される活動をしていることが多いです。
3・2であげた魅力を刺激される仕事がいないか探す
自分の潜在的に求めている活動がわかったら、今度はその活動にあった仕事がないか洗い出していきます。
自分が創造性を刺激される活動が好きなのであれば、プログラマーやデザイナーといったクリエイターやアーティストなどの職業、また起業家となって新しいビジネスを造っていくということも良いかもしれません。
冒険心や知的好奇心が満たされる活動が好きという人は、ツアーコンダクターや外交官など世界を飛び回る仕事も良いかもしれません。
人の役に立つこと、貢献心が刺激される活動が好きという人は医療や介護、コンシェルジュなど人と接する仕事が良いかもしれません。
というように、自分の潜在的ニーズが満たされる仕事をあげていきます。
この段階であげられた仕事は自分が積極的に行いたい活動とあっているので自分の天職である可能性が高いです。
自分の好きな活動を仕事にすることが難しい場合はどうすれば良いか
せっかく好きな活動がわかってもそれを仕事にすることが難しいという場合があります。
それは大抵の場合、以下の二つに分けられます。
・世の中の需要がなく、仕事そのものがない仕事
例えば、芸能人や音楽家、作家、デザイナーといったその職業そのものが人気の仕事は前者にあたります。
後者はものすごくマニアックな趣味を持っている人などです。
例えば、特定の収集品を集めることが好きとかなどがこれにあたります。
この2つのパターンで仕事をするのは難しいです。
しかし、現代においては個人での影響力を持つことによって仕事にすることが出来ます。
影響力を持つことによって好きなことを仕事として成立することがある
現代においては世の中の注目や人気を集めることによって仕事にすることが出来ます。
インフルエンサーやユーチューバーなどがその代表例です。
例をあげます。
昔、テレビゲームはただの趣味だけのものでした。
ただの娯楽であり、むしろ人生に悪影響しか残さないものとまで考えられていました。
しかし、現代においては自分のゲームプレイ動画を世界中に配信して人気を得て収入を得ている人がいます。
さらに、プロゲーマーと呼ばれる人がおり、スポンサーがついて彼らに大きな金額を出しているのです。
このように影響力を持つことによって、ファンを作り、注目を集めることによって企業がスポンサーになってくれるのです。
このようにニッチな活動でも現代においては、その活動を世の中に発信していくことで、ファンが生まれ、需要を生み出すこともできるのです。