人前で緊張しない為には?原理と対処法について解説

どうしても人前に立つと緊張する・・・
言いたいこともうまく言えないし、この緊張なんとかならないかな・・・

人前で緊張するという場面は誰しも一度は経験しますよね。

初対面の人だったり、大衆の前で話す機会があったり、有名人や先生など権威性のある人に会ったときだったりなど・・・

基本的に人同士のコミュニケーション緊張はやっかいな悩みの種です。

筆者も人並み以上に緊張して失敗してきたことが数多くあり、悩んできては人体の仕組みや心理学などを通して緊張のメカニズムについて調べてきました。

そこで本記事では

  • 人前で緊張するメカニズム
  • 人前で緊張する人としない人の違い
  • 人前で緊張しない為の対処法

などについて解説してきます。

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なぜ人前で緊張してしまうのか?

なぜ人前で緊張してしまうのかというと、身体が生理的な防衛反応を起こしているからです。

つまり、緊張している状態は無意識的に危機を察知して身体が緊急警報を発しているということです。

緊張するのは原始時代からの名残り

本来、人間にとって緊張するのは生命維持する目的において合理的なものでした。

まだ人が狩りををして飢えを凌いでいるような原始時代においては、身体が緊張を保っていなければ生き残れない場面が多くあったからです。

例えば、現代でいう熊やトラのような獰猛な肉食獣に遭遇した時などがそうです。

身体を緊張させなければ、襲われそうになった時に危機から脱出する為、逃げるか戦うかの素早い判断や、瞬発的な身体的パフォーマンスが引き出されないのです。

現代社会において緊張は非合理的

ところが現代社会においてはこの緊張は役立つどころか、むしろ非常にやっかいな存在になっています。

なぜかというと、知能が発達した人間がつくった現代社会においては身体的瞬発力よりも、冷静な知的判断が求められる機会が圧倒的に多くなったからです。

緊張は視野を狭め、創造的な思考力や冷静な判断能力を奪います。

さらには呼吸が荒くなったり、喉まわりが緊張して明確なコミュニケーションをしていくのも弊害が出てくるのです。

人前で緊張する原因はこの原始時代の名残りで身体が無意識的に生命的な危機を察知してしまっているのです。

例えば、大勢の前で話す時にどうしても緊張してしまうとします。

本能としては無意識的に大衆からなんらかの肉体的、精神的、社会的被害を被る可能性があることを察知して警戒しているのです。

本来起こり得るはずのない危機的状況を連想し、逃げるか戦うかの本能モードに入ってしまいます。

この時のコミュニケーション能力や思考力等のパフォーマンスは緊張してない状態と比べて30%以下といわれています。

人前で緊張する人としない人の違い

人前で緊張する人と緊張しない人の違いはどれだけ心理的安全性を感じているかどうかの違いです。

要は人前でどれだけ安心感を感じていられるかが緊張の度合いの違いになってきます。

緊張する人は、無意識的に安全でない場面を連想し、不安やプレッシャーを感じています。

対照的に緊張しない人は今の置いている状況においてあらゆる面で自身の安全が確保されていることを確信しているのです。

人前で緊張しない人になる為の対処法

筆者は人前で緊張しないようになるための対策として以下の対策をすすめています。

・成功体験を繰り返し、状況に慣れる
・自己評価をあげる
・付き合う人を変える
・身体を鍛える

それぞれ解説していきます。

成功体験を繰り返し、状況に慣れる

最も直接的で解決が早いのが成功体験を繰り返して同じ状況に慣れるということです。

人間はどのような状況でもそこに適応する機能があります。

同じ状況で成功体験を繰り返すうちに、もうこの状況では自分に危機が訪れることがないと無意識的に学習し、緊張を感じなくなっていきます。

詳しくは以下の記事でも解説しています。

自己評価をあげる

次におすすめなのが自己評価をあげることです。

よく映画やドラマなどで主人公が緊張する重大な場面に突入する直前に、鏡に向かって「お前はできるやつだ」とか声がけしたり、愛するパートナーなどに「あなたはできる」などと声がけしてもらったりするシーンがあると思います。

この声がけによる暗示は実は心理学的にも建設的な対処法です。

暗示によって、意識の焦点が不安要素から成功体験を連想させるように変わるからです。

詳しくは以下の記事でも解説しています。

付き合う人を変える

付き合う人を変えることによって人前で緊張するパターンから脱却することも出来ます。

人前で緊張しやすい人は既に信頼関係が構築されている(安心感を感じる)限られた人間関係しか付き合わないことが多いです。

いや、「人前で緊張するから人付き合いを変えられないんだ」と思うかもしれませんが、もし限られた人間関係しか付き合い続けないのであればいざという大事な場面でパフォーマンスを発揮しづらくなります。

例えば、年上とか、会社の上司とか、自分より脳力値が高い人など自分より一歩ハイクラスの人と接触回数を増やしてみるだけも良いのです。

特に、人前に話すことに慣れている人と付き合うと自然と影響を受けて、緊張しなくなってきます。

筆者は各界の影響力のある先生や、講演家など人の前で話す職業の人に会いに行ったり、一緒に仕事をさせてもらうことによって人前で緊張する機会も少なくなっていきました。

身体を鍛える

最後に原始的な方法ですが、身体を鍛えるのも間接的ではありますが人前で緊張しないことに繋がります。

昔から、身体を鍛えれば精神も鍛えられるというような格言がありますが筆者もこの考えには同意しています。

なぜなら、マッチョな人で自信なさげな人ってあんまり見かけないですしね(笑)

また、先ほどの原始時代の考え方を引用するのであれば、原始時代に生き残れていたのは基本的に肉体的パフォーマンスが高かったはずです。

強い肉体を持てば、天敵にもある程度戦えますし、いざとなった時に逃げる為の瞬発力も優れていたでしょう。

また、原子の時代に肉体的に強さを発揮すると群れを率いるリーダーとして選ばれることも多くなります。

そのような原始的本能から、肉体を鍛えると自信がつき、緊張しづらくなっていくのかもしれませんね。

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