近年はコーチングの知名度も上がったこともあって、プロコーチとして起業、独立したいという人が増えてきました。
しかし、せっかくプロコーチとしてのスキルを学んでも
・どうやって収益化していけばよいのか
・集客をどうやっていけばよいのか
といった点に悩んでいるコーチは多いです。
コーチングビジネスに限らず、起業にはしっかりと計画を立てておかないと大きなリスクになります。
そこで本記事では
- コーチングで起業する際の準備と必要なもの
- コーチングビジネスを構築する際の指針となるもの
などを解説していきます。
目次
コーチングで起業するまでの準備と必要なものは?
コーチングで起業する際に絶対的に必要なものはありません。
国家資格もなく、今すぐにプロコーチとして名乗っても法律的には問題ありません。
しかし、それがビジネスとして成立するのかはまた別な話ですよね。
もし、これからコーチングスキルを学んでいく段階であれば、まずは『どのような人をクライアントにしたいか』という点から決めることをオススメします。
なぜ理想のクライアントを決めることが大事なのか
理想のクライアントを決めておくことによって自分がどのようにコーチングビジネスを構築していけば良いのかの指針が出来ます。
一言でコーチングビジネスといっても様々なモデルがあります。
- マンツーマンのパーソナルコーチング中心にしたコーチ
- 企業向けに人材育成などのマネジメントなどBtoBを中心にしたコーチ
- 経営者や社長を中心にエグゼクティブ向けのコーチングをするコーチ
- コーチングセッションだけではなく、講演や作家活動するコーチ
など様々なコーチングビジネスの形があるのです。
これらの活動方針の基準となるのは『どのようなクライアントの問題を解決できるのか』で決まってきます。
自分の理想のクライアント像を設定することをマーケティング用語でペルソナ設定といいます。
ペルソナ設定をしておくことによって
- 自分が学ぶべきコーチングスキル
- 専門性やブランド
- 競合との差別化
- 集客、営業手法
などが決まってきます。
例えば、エグゼクティブをクライアントにしたい場合、エグゼクティブの抱えている問題や悩みを解決できるコーチにならなければなりません。
- 企業の業績の問題
- 人材教育の問題
- 組織のリーダーであることの責任によるストレスなど精神的な問題
などといった問題をコーチングで解決していくことが必要になります。
さらに、その問題を解決できるようになるだけではなく、問題解決できることをエクゼクティブに伝えていく活動も必要です。
- 自分のコーチングサービスをどのような形で知ってもらうのか
- コーチングの価値をどのように理解してもらいサービスを体験してもらうのか
といったマーケティングや営業面の活動も必要です。
- エクゼクティブ向けのイベントや交流会などに参加する
- 経営者向けの雑誌などに広告を載せる
- 経営者向けのブログやインターネットメディアを開設する
といったように集客、営業面での方針も決まってきます。
どのようにクライアントのペルソナを決めると良いのか
理想のクライアントのペルソナ設定をするといっても最初はいきなり決めるのは難しいと感じる人は少なくありません。
そういった人は以下のポイントを抑えてペルソナ設定をすることがおすすめです。
- 自分の経験を棚卸しする
- 自分のコーチングスキルの得意分野を知る
- 自分がどのような人を助けたいか考える
自分の経験を棚卸しする
自分のスキルや経験を棚卸しすることによって
- 自分がどのようなサービスを提供できるのか
- 自分がどのような分野に専門性を持てるのか
といった点をクリアにすることが出来ます。
例えば、企業でマネージャーを担当した経験があるのであれば、人材教育向けのグループコーチングの下地があるともいえます。
個人事業主やフリーランスを経験したことがあるのであれば、正社員などから独立したいという人に向けて実践的なパーソナルコーチングをおこなうことが出来ます。
また、人生経験はプロフィールとなり、PRとなると共にクライアントからの信頼を生みます。
なかでも特に人生の問題へぶつかり、解決してきた経験は大きな武器になります。
したがって『かつての自分と同じような問題を抱えている人』を基準にするとペルソナ設定は楽になります。
自分のコーチングスキルの得意分野を知る
すでに特定の流派のコーチングスキルを学んでいるのであればそのコーチングの得意とする分野を知ることがペルソナ設定の大きなヒントになります。
そのコーチング得意分野はどうやって知るかというと、コーチングを教わった指導者のコーチが普段どのようなクライアントとセッションしているのか聞いてみるのです。
クライアントにマネージャーやビジネスマンが多いのであればそのコーチングスキルはビジネス上の問題を解決することに長けているといえます。
このようにそのコーチングスキルの得意分野によってターゲットするクライアントのペルソナ像が決まってくるのです。
自分がどのような人を助けたいか考える
自分がどのような人を助けたいのかを考えることはビジネスに対する大きなモチベーションとなります。
企業でいうミッション設定になります。
詳しくは以下の記事で解説しています。
ペルソナ設定ができればコーチングサービスを作成する
ペルソナ設定ができればペルソナに合わせたコーチングサービスを作成していきます。
・セッション料金の値段はいくらぐらいか
・フォローアップはどのようにおこなうか
・その他クライアントが必要としていることはなにか
といった点を考えていきます。
それぞれペルソナ設定したクライアントがコーチングのサービスに価値と魅力を感じるように設定していかなければなりません。
どうしても考えるのが難しいという場合は自分がコーチングを教わったコーチのサービスを参考にするのもありです。
以下の記事では私のリアルな独立失敗談を記しています。