fa-quora. メルマガ読者からの質問
いつもコーチングメルマガありがとうございます。
お伺いしたいのはコーチングの質問についてです。
現在プロコーチ志望として活動しております。
最近コーチングスクールの仲間と練習として相互にコーチングしあったりするのですが、何を話せば良いのか、うまく会話が続かず、沈黙の時間が多いです。
特に相手の気づきに繋がりそうなよい質問が浮かばないということが悩みです。
質問の仕方についてなにかコツはありますでしょうか?
ご教授頂ければと思います。
fa-font. コーチからの回答
リクエストありがとうございます。
コーチにとってセッション中の沈黙の時間ほど恐ろしいものはないですよね(笑)
ただ、コーチングの経験を積んでくるとセッション中の沈黙も必要なことだということもいずれ分かってくると思いますよ。
ご相談の内容を拝見するに質問者の方は『良い質問をすれば、クライアントの気づきに繋がり、質の高いコーチングセッションができるのではないか』という考えがあるのではないかと思います。
この考え方はもっともだと思うのですが個人的にはあまり好きではないのです。
なぜかというと
『どのような質問をするのか』
ということに関心を向けてしまうとクライアントの相談テーマにコーチがフォーカスできないからです。
質問に関してよくありがちなのが、コーチ側が相談内容やテーマごとに事前に質問リストを作成しておき相談内容に合わせて、その質問リストから質問を引用するというパターンです。
質問の型がない最初のうちは仕方ないことだと思うのですがこの方法だと、クライアント側からすればどうしてもコーチが機械的、誘導的にひどい場合は尋問のような進行でセッションをおこなっている印象を受けます。
だから、私の場合はクライアントとのセッション中に『どのような質問をしようか?どのような質問をすれば気づきに繋がるか?』ということはあまり考えません。
じゃあ、どうすれば良いの?と思うのですが、コツとしてはまずあえてコーチは良い質問をすることを目的としないことがあげられます。
変わって何を目的にすればよいのかというと、ここで重要なことです。
それは
『誰よりもクライアントのよき理解者になること』です。
つまり、誰よりも、クライアント当人以上にクライアントの人生や目標悩みなどに寄り添い、全てを理解することを目的にすることです。
なにが言いたいかというと徹底的に傾聴(深い興味と関心を持ってクライアントの話に耳を傾ける)することだけに集中してください。
よい傾聴ができていればよい質問は自然と浮かんできます。
クライアントがどんな未来を望んでいるんだろう?
クライアントは今具体的にどんな障害に悩んでいるんだろう?
なぜクライアントはその目標に深い関心があるのだろう?
などコーチがクライアントに深い興味と関心を持っていれば質問がバンバン浮かんできます。
そうすればセッション中に沈黙することはほぼないですね。
ただし、ただ、コーチの興味本意だけでする質問はクライアントの問題解決に繋がるとは限らないので、質問をする際には『その質問をすることによってクライアントにどういう影響を与えるのか?』という点をコーチは考慮する必要があります。
この辺りは解説するとても長くなるので気になればまたご質問くださいね。