fa-quora. メルマガ読者からの質問
いつもコーチングメルマガ大変参考にさせてもらってます。
現在個人事業主として独立したばかりなのですがいまいち仕事に取り掛かれるモチベーションが湧かずついつい怠けては仕事の生産性が落ちてしまいます。
以前勤めていた時は仕事に熱中していたこともあったのですが、
「あの時の自分は何処にいったんだ?」
と思うほどに怠惰になってしまった自分に嫌気がさしています。
このいまいち生産性が上がらない状況から抜け出すヒントを頂ければ幸いです。
fa-font. コーチからの回答
ご質問ありがとうございます。
私も個人事業主ですから今回のご相談は非常に共感するものがあります。
独立前は独立に向けて実績を積んだり、開業資金を貯めたりするなど気持ちも生産性も高く過ごせたのですが
いざ独立すると急にトーンダウンしまい、気持ちも生産性も停滞を感じてしまう。
このようなことは非常によくありますし私も実際にそうでした。
どのような業種にしろ、これは独立後の個人事業主ならば誰もが通る道でしょう。
ですからまず『自分がいま停滞感を感じるのは当たり前のことだ』
と知るだけでも自分を卑下することもなく気持ちは軽くなりますよ。
なぜ、当たり前なのかというと
これは私がよく同じような相談で話す例えなのですが
『独立するというのは、全く言葉も文化も分からない外国の地に引っ越すようなもの』
と伝えています。
これがどういうことかというとそれまでの常識やパターンでは全く通用しない世界に入ったということなんです。
独立されたということは以前はどこかの会社や組織に勤められていた思いますが質問者の方がモチベーションと生産性高く活動できたのは自分を高められる環境に属していたからです。
極端な言い方をすれば以前は決まったルーティンで仕事をし与えられた業務に集中すれば実績も出せましたし、生活も賄えたと思います。
それは所属していた組織があれこれ試行錯誤しながら関わる人の生産性や集中力を高められるよう組織内の環境をマネジメントし、システムとして確立してきたからです。
けれど独立後の今はもう以前のように環境の恩恵を受け取ることができません。
個人事業主になった今以前よりも考えることや取り組むべき課題は山ほど増えたと思います。
資金や売り上げの管理や顧客の集客、営業や商品サービスの企画と、あげたらキリがないですが
今まで自分が考えもしなかった課題が沢山出てくるのです。
さらに、決定的なのは独立後は今までとは違って社会的、経済的、心理的な保証が得られづらいステージにいくのです。
一生懸命仕事をしてもそれが実際の収入に繋がる保証はなく、例えそれが実を結ばなくとも全ては自己責任の世界です。
そんな今までの常識が通用しない酷な環境に移ったのですからそりゃ、生産性もモチベーションも下がって当たり前なんです。
だからといって、そのまま停滞期を抜けるまで待ちましょうとは言いません。
今、質問者の方に求められているのは『開拓の精神』です。
事業主として生きていきたなら自らの課題も深い関心を持って解決していく根気が必要です。
モチベーションや生産性が上がらないなら自分はダメだとジャッジするのではなく
上がらない原因やパターンを分析すると共に解決案をリサーチし、色々試していくのです。
今この場で付け焼き刃のようなテクニックを伝えてその場しのぎをするよりかは
今の現実を受け入れあせらず一つ一つ主体的に解決した方が事業主としての自信やアイデンティティやパターンが確立していきます。
私もこの質問に答えながら今一度、自分に戒めていますが最終的に何が言いたかったのかというと
どんなに辛い状況でも
自ら主体性と責任を持って行動を起こすしか
本質的な解決には繋がらない
ということです。
最終的に精神論になってしまいますが
問題や課題を成長の糧と捉えてください。
そして、成長を楽しむことにフォーカスしてください。